映画とネットのDIARY(tDiary版)

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映画の感想一覧 2004年7月以降 2005年  2006年  2007年  2008年  2009年

2005年09月01日 [Thu]

[MOVIE] 「容疑者 室井慎次」

「容疑者 室井慎次」パンフレット「勇気というものは一人に一つしかない。それを捨てた人間は一生逃げ続けることになる」。

室井(柳葉敏郎)の弁護から手を引こうかと弱気になった新米弁護士の小原久美子(田中麗奈)は事務所の津田(柄本明)からそう言われて気を取り直す。元陸上部員の久美子は「神様、もっと私に勇気を」と祈りながら全力疾走することになる。この場面から、室井が学生時代の恋人の自殺の真相を喫茶店で久美子に語る場面までがこの映画の白眉だろう。君塚良一の的確な演出と田中麗奈、柳葉敏郎の演技の充実ぶりに感心せざるを得なかった。端的に言って、この映画はジェームズ・スチュワートが主演していたようなかつてのハリウッド映画の精神を受け継いだ作品と言える。歪んで腐りきった人間と真っ直ぐに生きる人間、醜悪な現実主義者と理想主義者の相克を描き、理想が勝つことを信じて疑わない視線が根底にある。君塚良一の主張はシンプルで力強い。その点を高く評価したい。「踊る大捜査線」のスピンオフだなんだと言う前にしっかりと1本の映画である。「踊る」のテレビシリーズから映画までテーマとして流れている現場とキャリアの確執がここではさらに拡大され、普遍的なものになっているのだ。

ただし、悪徳弁護士・灰島役の八嶋智人の演技には違和感があった。こういうデフォルメされカリカチュアライズされたキャラクターは、「踊る」シリーズにはよく出てくるのだが、この映画ではもっと極悪非道でずるがしこい悪役を設定した方が良かったと思う。幼稚すぎてリアリティに欠けるのである。加えて、新宿北署でのクライマックスの取り調べ場面も全体を締めくくるシーンとしてはまとまりに欠けたきらいがある。この前の場面が良すぎるので結果的にクライマックスが弱くなったのだろう。これは脚本の計算違いではないかと思う。気になったのはこの2点で、あとは監督の言う「信じるもののために真っ直ぐ進んでいく室井という男」を描いてとても面白い映画になったと思う。室井という男を描くことが狙いであったならば、本当のクライマックスは喫茶店のシーンであり、その後の場面は付け足しなのかもしれない。

新宿で起きた殺人事件の捜査を室井は指揮していた。容疑者の警官は取り調べ中に逃走、多数の警官の目の前で車にはねられて即死してしまう。事件は被疑者死亡のまま送検されて終了かと思われたが、室井は遺留品から被害者と被疑者の接点を見いだし、事件の真相は別にあると感じて捜査を続行しようとする。そんな室井を東京地検が特別公務員暴行陵虐罪の共謀共同正犯容疑で逮捕する。被疑者は過酷な取り調べを受け、暴行を受けていた。遺族が刑事告発し、捜査を指揮した室井が罪に問われたのだ。裏には警視庁と警察庁幹部の権力争いがあった。室井を追いつめるのはエリート弁護士の灰島。弁護するのは弁護士になって半年の小原久美子。保釈された室井は停職処分を受けるが、新宿北署の刑事・工藤(哀川翔)らとともに事件の真相を探ることになる。しかし、室井にも久美子にも灰島の妨害工作が待っていた。

新宿の路上で容疑者を追うシーンは撮影許可が下りず、福島県いわき市にオープンセットを組んだという。キネマ旬報9月上旬号のインタビューで君塚良一は「脚本家の僕だったら曲げてる…(中略)監督としての僕はどうにかしてそれを映像にすることしか考えない」と語っている。そうした細部のこだわりが良い結果につながったのだろう。君塚良一の演出は監督第1作の「MAKOTO」よりもずっと地に足の着いたものになっている。

弁護士役はどうかなと思えた田中麗奈は前述の場面で映画を支えるヒロインの風格を見せる。過去にストーカー被害に遭い、警察を信じていないという設定もよく、このキャラクターをスピンオフした映画も面白いかなと思う。


2005年09月02日 [Fri]

hnsにCSRF脆弱性

hnsの日記(というかhns-liteなんだけど)はまったく更新していないのだが、いちおう気になったので調べてみた(表示しているだけで書き込めるかどうかの確認もしていない)。webif.cgiをダイレクトモードで使用している場合に脆弱性があるらしい。mail2nikkiモードだったのでとりあえず大丈夫でしょう。


2005年09月03日 [Sat]

B's Movie Editor

ビデオ編集ソフトウェア。今月中は1980円とのこと。B's Movie Editor・movieFOLiO機能比較一覧を見ると、バッチエンコードに対応したことと任意の時間の移動、早送り巻き戻しができることが優れている点か。逆にトランジションなどの効果の挿入はできない。パソコンで録画したテレビ番組の編集用に特化したソフトという感じ。どうせならmovieFOLiOに機能を追加して発売してくれた方が良かったような気がする。

白血球増加

体がだるく、どうもいつもの症状だなあと思いつつ病院へ行ったら、やっぱり白血球数が1万個以上あった。レントゲンは撮らなかったが、気管支炎だろうとの診断。抗生剤と気管支拡張の点滴を受ける。50分ほどかかった。抗生剤などの薬をもらって帰る。この症状、年に2回ほど必ず起きるようになったなあ。体質改善が必要か。


2005年09月04日 [Sun]

Debianの日本語入力

「Debian GNU/Linux徹底入門第3版」が昨日届いたのでフォントや日本語環境のタスクをインストール。でも日本語入力ができない。Japanese - Debian GNU/Linux スレッドテンプレを参考にしてset-language-envを実行し、作成された.xsessionをコピーして.gnomercを作ったらできるようになった。このページ、詳しくて良いですね。


2005年09月05日 [Mon]

台風14号接近

進行速度が遅いので丸1日以上、暴風雨の可能性大。会社の駐車場が少し遠くなった(といっても50メートルほど)ので、昨日、合羽を買っておいてもらった。まず傘は差せない。きょうはまだいいにしても、明日は暴風雨の中を出勤することになりそう。速度が速くならないものか。

文字数計算マクロ

選択した文字列かクリップボードの文字数を計算する秀丸マクロ。改行を含むとうまくいかないのが難点。改良したいところ。

//文字数計算マクロ lettercalc.mac
if(selecting){
    copy2;}
beginclipboardread;
$a = getclipboard;
$count = str(strlen($a));
$count2 = str(strlen($a) / 2);
#a = strlen($a);
if((#a % 2) !=0 ){
    message "全角で"+$count2+".5文字です。\n半角では" + $count + "文字です。";
}else{
    message "全角で"+$count2+"文字です。\n半角では" + $count + "文字です。";}
endmacro;

避難勧告

午後7時過ぎに出た。山沿いなので土石流の危険があるからだろう。迷ったが、万一のことを考えて避難することにした。僕と長男は実家へ、家内と娘2人は叔母さんのマンションへ。実家へ行く途中、通行止めの道路があった。小さな川が氾濫したのか? 仕方がないので少し回り道。風雨は強いが、暴風雨というほどではない。

実家に着いて家内の携帯に電話してみたら出ない。叔母さん宅に電話したら、長女が出た。家内は叔母さんと一緒に近くの高校に行ったという。高台にある高校は避難所になっていて、そこにいる叔母さんの息子、つまり家内のいとこに差し入れを持って行ったそうだ。いとこは市職員。避難した人の世話を担当しているとのこと。

暴風雨は明日の夜中まで続くという。既に警戒水位に達した河川が多い。過去にない被害が出てもおかしくない状況だ。


2005年09月06日 [Tue]

台風の1日

昨夜は午前1時ごろまで台風関連のニュースを見て就寝。腹が立ったのはNHKの放送編成。台風14号関連ニュースを中断して衆院選の政見放送を流していた。いったい、台風接近地域の住民の不安をどう思っているのか。バカじゃないのか。テレビ局に詳しい人に聞いてみたら、政見放送というのはかなり気を遣うとのこと。下手な中止や改変を行おうものなら政党からの抗議が大変らしい。放送が無事に終わるとホッとするという。それならば、放送の一部に台風情報を流してはどうかと思うが、そうすると、その政見放送のみ視聴率が跳ね上がって不公平と言われるのだろう。そういう事情が分かっても釈然としないことに変わりはありませんがね。人命と政党からの抗議とどちらが大切かよく考えて欲しいものだ。

風雨が激しいのでなかなか寝付けなかった。午前5時前に母が起きてなにかごそごそやっている。なんだと思ったら、ご飯の支度。母はラジオを聞いていて、市内のあちこちで避難指示が出たのを知り、慌てたらしい。テレビを付けてみたら停電。すぐに回復したが、また停電。そういうことが3度ほど繰り返されて、なんとか電気は正常に戻った。実家は国道の近くで、電線も幹線が通っているので停電には強い?

テレビを見ると、確かにいろんなところで避難指示が出ている(しかしまたもやNHKは政見放送を入れた)。実家の近くの地区も大変な状態になっている。明るくなったので外を見たら、そばの田んぼが水浸し。そのうち道路にも水が上がってきて、家に迫ってきた。これは避難しなくちゃという気になりますね。僕らが子どもの頃は台風のたびに床下浸水とか珍しくなかったが、それは治山治水が不十分だった時代の話。巨額の公共工事で河川が立派になった今、こんなに水が出るのは尋常ではない。

8時頃、両親を近くの小学校(避難場所)に連れて行き、長男は家内が娘2人と避難しているマンションに連れて行くことにした。猛烈な風雨。視界は30メートルほどか。途中、大谷川の橋を通ったら、今にも氾濫しそうな水の量。大淀川ももはやダメという感じだった。長男を送り届けて、いったん家に帰ってみた。側溝から泥水が噴き出している。ウム、やはり避難して正解だったかと思ったが、近所の方々はちゃんと家にいる様子。ま、勧告なので避難しなくてもいいんですが、増水と違って土砂崩れは前兆に気づきにくいので、避難した方がいいと思う。

避難する時に忘れていたあれやこれやを持って、またもや暴風雨の中、会社へ。予定通り、合羽を着て、駐車場から歩く。この時は幸い、風雨は大したことなかった。で、あれやこれやの仕事。社内食堂が開いていない場合を考えて、母に弁当を作ってもらっていたら、開いていた。

昼過ぎに風雨が弱まってきた。それでも県内ではいろんな所で被害が出ている。大淀川の決壊は免れたが、暴風雨が昨日の段階での予報通り、真夜中まで続いていたら、危なかっただろう。

文字数計算マクロ改

きのうのマクロの改良版で複数行に対応。ただし、半角文字と改行は0.5文字と計算してしまう。まあ、だいたいの目安というところで。

//文字数計算マクロ改 lettercalc2.mac
if(selecting){
    copy2;}
 beginclipboardread;
    #i = 0;
    #b = 0;
    $a[#i] = getclipboard;
    while( $a[#i] != "" ) {
        #i = #i + 1;
        $a[#i] = getclipboard;
        #b = #b + strlen($a[#i]);
    }
$count = str(#b + strlen($a[0]));
$count2 = str((#b + strlen($a[0])) / 2);
if(((#b + strlen($a[0])) % 2) !=0 ){
    message "全角換算\t: "+$count2+".5文字\n半角換算\t: " + $count + "文字\n行   数\t: " + str(#i) + "行";
}else{
    message "全角換算\t: "+$count2+"文字\n半角換算\t: " + $count + "文字\n行   数\t: " + str(#i) + "行";}
endmacro;

秀丸のマクロライブラリを見たら、同じようなマクロが既にあった(当たり前か)。ただ、書き方はまったく異なるし、上のマクロの場合、クリップボードの文字列を処理するので、他のアプリケーション(WORDとかIEとか一太郎とか)の文字数も計算できる。結局、秀丸を起動しなくちゃいけないので、手間はあまり変わらないんですけどね(秀丸への貼り付けと文字列選択の手間が省ける)。


2005年09月07日 [Wed]

「e.Typist v.11.0」 23日発売

定番のOCRソフト。今回は全58カ国語に標準で対応というのが売り。といっても個人的に普段使うのは英語交じりの文書ぐらいなので、ほとんど不要な機能と言うべきか。ダウンロード用アップグレード版は3800円。

水圧低下

台風14号による冠水で宮崎市の浄水場の一つが壊れたため、水道の水の出が悪くなった。この程度の水圧では高台の地区ではもっと悪いだろう。我が家の太陽熱温水器のお湯の出も悪くなった。水圧が足りないのだろう。30万の人口を一つの浄水場で賄おうというのにはやはり無理がある。復旧には2カ月ほどかかるという。真夏じゃなくて良かった。


2005年09月08日 [Thu]

「Transporter 2」予告編

先週末の全米興収1位になったジェイソン・ステイサム主演のアクション。3年前の第1作はあまり話題にもならずに終わったが、そこそこ面白かったのかな。今回はさらに面白いらしい。製作はリュック・ベッソン。監督は前作と同じくルイ・レテリエ。といってもallcinema ONLINEではコリー・ユンと共同監督になっている。IMDBではコリー・ユンの方が監督と表記され、レテリエはセカンド・ユニットの監督の1人と表記されている。

いずれにしてもレテリエは「ダニー・ザ・ドッグ」(これも未見)の評価も高かったので、楽しみな映画ではある。

QuickTime 7

Quicktime 6のPro版は持っているが、7にアップグレードするには3400円必要になる。バージョンアップするたびに支払いが必要なのは普通のソフトと同じなのだが、困るのは7をインストールすると、6が削除されること。Playerは7をインストールしたいけど、ムービー製作の機能がなくなるのはなあ。どうしようかなあ。Pro版の機能って、予告編の保存以外にはあまり使わなかったけど、なくなるのも惜しい気がする。


2005年09月09日 [Fri]

夜間断水

午前1時から5時まで。あすから当分の間という。「夜間断水をすることで貯水量を上げ、日昼断水している家庭に少しでも水を供給していきたいと思います」。ということは水の使いすぎで浄水場の貯水が追いつかないわけか。なるほど。

水道の給水制限は学生時代、福岡にいたころに体験して以来。あの時は1日5時間給水とかまで行ったから、宮崎市の場合はまだまだ甘い。昼間、散髪に行ったら、その店では普通に水が出ていた。出るところは出るんですよね。セブンイレブンには飲料水が山積みされていた。

ただし、この夜間断水も給水タンクのあるマンションやアパートではあまり関係ないだろう。そういう所では節水に心がけて欲しいものだ。


2005年09月10日 [Sat]

夜間断水の効果

宮崎市の台風14号接近(又は上陸)に伴う災害情報によると、今まで出なかった所で水道が使えたと書き込みがある。一定の効果はあったようだ。午前1時から5時までの間でも水道が使える世帯はあるだろうが、モラルとしてその時間帯に使ってはいけない。断水地区に回すべき水を使っていることになる。蛇口から一滴も出ない世帯はまだ多いのだ。

昨日に比べて蛇口から出る水の勢いが強くなった。夕方から出始めた地区もあるらしい。これは夜間断水だけでなく、国富町が水道管を直接つないで水の供給を始めたことも一因ではないか。供給できる水量は1日300トンから500トンしかないらしいが、これだけでも断水地区に水が届く一助にはなる。あとは市民の節水意識が広まれば、もっと助かる世帯が増えると思う。うちもできる限り節水しよう。

午後8時半から岩切水源地の給水を開始したそうだ。

[MOVIE] 「NANA」

「NANA」パンフレット中島美嘉の歌のファンなので、どういう演技をするかに興味があった。予告編ではまさにぴったりという感じだったが、本編を見てもその通り。不幸な生い立ちながら歌手を目指して強く生きようとする大崎ナナの役柄に違和感がない。演技の訓練は受けていないだろうから、セリフ回しの硬さや演技に幅がない点が目に付くのだけれど、独特の雰囲気を持っていて面白いと思う。女優を目指すかどうかは知らないが、しっかりした監督の映画に出れば、将来性はありと見た。

もう一人のナナ、小松奈々を演じる宮崎あおいはさすがにうまい。周囲を疲れさせるほど明るく脳天気な役柄をこれが本質かと思わせるほど自然に演じている。宮崎あおいのナレーションで映画は進むけれど、パンフレットの写真の大きさや物語の比重を見ると、主人公は中島美嘉の方と言っていいだろう。しかし、宮崎あおいは映画の支柱となっている観がある。中島美嘉や恋人役の平岡祐太の演技の硬さを補っているのである。監督の大谷健太郎はベテラン俳優をあまり使わず、若い俳優たちだけで固めてそれぞれの魅力を引き出している。物語自体に新しい部分はあまりないが、映画の感覚は若くて新しいと思う。よくまとまった佳作。

矢沢あいの原作は読んだことがない。現在13巻まで出ていてまだ完結していないそうだ。だから映画の物語をどう終わらせるかは難しいのだが、脚本(浅野妙子、大谷健太郎)は2人のナナの恋の行方をメインに描いてうまい終わらせ方をしていると思う。映画はパンクバンドのボーカルである大崎ナナ(中島美嘉)とバンドのベースで恋人のレン(松田龍平)との思わせぶりな関係を描いた後、2年後に舞台を移す。ナナは北海道から東京へ向かう列車の中で、小松奈々(宮崎あおい)と隣り合わせの席になる。同じナナという名前であることもあって2人は意気投合。ナナは歌で自立するために、奈々は美大生の恋人・章司(平岡祐太)を追って東京へ行くところだった。東京に着いた2人は部屋探しをしている時に再会し、一緒の部屋にすむことになる。奈々は犬みたいに甘えん坊であるためナナからハチと名付けられる。ここから映画はナナのバンド仲間再結集と今は違う人気バンド・トラネスにいるレンとの関係、同じ美大生の幸子(サエコ)を好きになった章司とハチの危うい関係を描いていく。

好対照の2人の女の子を描くのは誰もが指摘するように昨年の「下妻物語」を思わせるけれど、下妻が笑いのパワーで弾けていたのに対し、こちらはちょっと深刻な部分がある。その重さを吹き飛ばすようにナナは歌に没頭する。と言いたいところだが、「MY MEDICINE」で幕を開け、中盤とエンドクレジットに「GLAMOROUS SKY」が流れるだけで、中島美嘉が本領を発揮する歌の場面が少ないのがちょっと不満なところか。中島美嘉はロックもバラードも歌えるので、また映画に出るのなら、バラードも披露してほしい(3枚目のアルバム「MUSIC」に収録されている「Fed Up」のような曲を熱唱してほしいところ)。やりきれない、うんざりするような日常を歌で吹き飛ばすような映画が合っていると思う。

松田龍平はちょっと演技が重すぎる感じがある。トラネスのボーカルReiraを演じる伊藤由奈の「ENDLESS STORY」は良かった。


2005年09月11日 [Sun]

オープンガイドブックOpenOffice.org 2.0

今月下旬に発売する書籍の全文をPDFで公開している。こういうのもあまり前例を知らない。書籍の売れ行きに影響するのではと心配したくなるが、ITmediaの解説には「ファイル容量もページ数も多いため、プリントアウトすると時間も用紙代も要するでしょう。このため書籍版もリーズナブルだと思います」とある。

ま、確かに本の方が寝ころんで読めるので僕は好きだが(電子ブックをあまり買いたくないのは寝ころんで読めないからだ。対応のハードを買えばいいんですけどね)、買わない人は買わないだろう。必要な部分だけプリントアウトすればいいわけだから。有料で書籍よりも大幅に安く提供というのが今のところ妥当ではないかと思う。いや、ホントに余計な心配ですけど。


2005年09月12日 [Mon]

節水呼びかけ

広報車が回ってきた。断水が続いている地区はまだある。絶対量が足りないので、各世帯が2割節水しないと行き渡らないという。給水車からの水の運搬も毎日となると、重労働なので大変だ。高台は水害の心配はないが、断水の心配はあるなあ。

自民大勝

各マスコミの出口調査の結果が自民勝利で一致していて、昨日の開票速報を見ていてもまったく面白くなかった。自民がこれだけ勝つと、NHKが言っていたように憲法改正も可能になる。不気味な足音がひたひたと聞こえてくる感じ。小林信彦の言う「史上最悪の内閣」がなぜこれだけ勝ったのか、要因を解説してほしいものだ。

もちろん、史上最悪の内閣を勝たせるのは史上最悪の国民でしかない。「権力は腐敗する。絶対的権力は絶対的に腐敗する」。そういう名言を持ち出すまでもなく、絶対的な力を持った政府がまともなことをするはずがない。中国では「皇帝の誕生」と言っているらしい。小泉はシスか。


2005年09月13日 [Tue]

宇宙エレベーターのテスト計画、FAAの認可を受けて、いよいよ上空で実施へ!

カーボン・ナノチューブ製のケーブルを赤道から上空へ10万キロ延ばしていく構想。2年前の日記にも書いているが、本当に実現に向けて動き出すとは思わなかった。しかし、重力を脱するのにこれが一番いい方法なのは間違いない。

テストは1600メートル上空で行われるという。これをどうやって10万キロに延ばしていくかという点には技術的にもかなり難しいものがあると思うが、実現を期待したい。

秀丸のタグ付き正規表現

リンクからタグを削除するのにタグ付き正規表現を使っていたら、以前とは微妙に仕様が変わったのに気づいた。というか、ヘルプに書いてあるが、今まで秀丸は独自に\fを区切り記号として使っていたのを、一般的なカッコを使う方式にも互換性を持たせたのだった(改版履歴によると、Perl互換のタグ付き正規表現に対応したそうだ)。HmJre.dllのバージョン1.69以降で対応しているという。例えば、リンクタグ(Aタグ)を削除するのに従来のマクロでは

replaceallfast "<a href=.*>\\f.*\\f</a>", "\\1", regular;

と書いていたが、

replaceallfast "(<a href=.*>)(.*)(</a>)", "\\2", regular;

でもOKになった。気をつけなければならないのは置換後の文字列を指定するのに、従来は\0、\1、\2と0から始まっていたのに対し、カッコを使う方式では\1、\2、\3と1から始まること。これでしばらく悩んだ。


2005年09月14日 [Wed]

「暗闇のスキャナー」映画化

アップルの予告編サイトを見ていたら、A Scanner Darklyというのがあった。あれ、これはもしかしてと思ったら、やはり原作はフィリップ・K・ディック。予告編を見ると、アニメだが、ただのアニメではなく、実際の俳優が演じているのをなぞっているみたいだ。かつてロトスコープという手法があったが、そんな感じ。

主演はキアヌ・リーブス。ほかにウィノナ・ライダー、ロバート・ダウニー・ジュニア、ミッチ・ベイカーなど。監督はリチャード・リンクレイター。リンクレイターは「スクール・オブ・ロック」「恋人たちの距離」、最近では「がんばれベアーズ」のリメイクを撮っている。なかなか楽しみな作品かも。といっても僕は晩年のディックの作品はほとんど読んでいないので、原作は未読。映画化を機会に再刊されないかな。

fromに指定アドレス

秀丸メールは新規メールや返信メールを作成する時に指定したヘッダーを自動的に入れるテンプレートがある。fromに特定のアドレス(hogehoge@docomo.ne.jpとか)を入れるには

$(SetHeader,from,hogehoge@docomo.ne.jp)$-

などとする。なぜ、こんな指定をしているかというと、Yahoo!のアドレスに携帯メールを転送しているから。秀丸メールでYahoo!経由の携帯メールを受信すると、パソコンで書けて返信が楽なのだが、相手によっては携帯以外のアドレスからのメールをブロックしている場合がある。Yahoo!のアドレスを携帯のアドレスに偽装すれば、そういう相手にも秀丸メールからメールを送信できるのだ。

ドコモの携帯にはこのアドレス偽装が有効なのだが、残念なことにauの場合は「なりすましメール」(つまり携帯になりすました迷惑メール)と判定されて受信拒否されてしまう(Receivedにパソコンのプロバイダのドメインが含まれると、そう判定される。設定が必要)。ま、これもしょうがないと言えば、しょうがないんですがね。ドコモへの返信に使えれば、いいか。


2005年09月15日 [Thu]

クリーン度35%

DiskX Tools ver.11が届いたのでインストール。クリーン度チェックの簡易モードを実行してみたら、クリーン度は35%。「現在、あなたのパソコン環境は、あまりきれいな状態にあるとは言えません。このままの状態でパソコンをお使いになると、予期せぬエラーが発生したり、動作が不安定になる可能性があります」と出た。

指示された通りにファイルクリーナーのオートクリーンとレジストリクリーナーのオートクリーンを実行。これで42%まで回復したが、これでも状態は「不良」。50%以上がまずまず、合格は80%以上とのこと。

簡易モードはチェックが速く終わるので確かに便利。チェックも前バージョンより厳密化したそうだ。点数が低いのはそのためらしい。


2005年09月16日 [Fri]

血圧95

上が95、下が68。生活習慣病健診で計ってもらった。看護師さんに「低血圧ですか?」と聞かれる。いえ、違います。これまでは上が130前後でした。何かの間違いじゃないでしょうか。とは言わなかったが、100切ったのは初めてだ。そう言えば、朝の寝起きが悪いような気が。血圧は自宅でいつも計っておかなくちゃいけませんね。


2005年09月17日 [Sat]

[MOVIE] 「タッチ」

「タッチ」パンフレットより夏の甲子園西東京予選決勝のラジオ中継を聞いていた浅倉南(長澤まさみ)は、上杉達也(斉藤祥太)が肩を痛めたのを知り、球場へ向かって必死に走り始める。そこへ絶妙のタイミングであのアニメ版「タッチ」の主題歌がかぶさってくる(歌うのは岩崎良美ではなくユンナ)。あだち充の原作もアニメも有名なので映画はそれに敬意を表したのか。映画は原作、アニメのイメージを大切にしつつ、見事に青春映画、野球映画として、長い原作を1時間56分にまとめ上げた。物語の骨格だけを取り出すのではなく、原作の重要なエピソードを盛り込んで、ダイジェストに感じさせないこの脚本(山室有紀子)は立派。監督の犬童一心は今回、長澤まさみ主演のアイドル映画に徹したという。そのためか、長澤まさみ、いつも以上に大変さわやかに美しく撮られている。それだけでなく、実際に双子で野球経験もあるという斉藤祥太・慶太の好演が相まって、きちんとしたテーマを持った物語として収斂していくのがいい。聖なる三角関係にある主演3人の繊細な心の動きを丹念に積み重ねた気持ちの良い映画だと思う。

明星高校野球部のエースで成績優秀の弟和也に対して、兄の達也はいろんなことに手を出しても長続きしない。2人の幼なじみで隣に住む南は野球部のマネジャーをしているが、実は達也の方により好意を持っている。達也は野球の才能はあるのに、和也に遠慮して野球部には入らなかった。その2人の真意を和也も分かっているという設定がこの物語の基本。南を甲子園に連れて行った方が南を取るという約束を兄弟は交わしていたが、そこで和也が交通事故死してしまう。残された2人は和也の思いと和也への思いを背負うことになる。骨格を取り出せば、これは監督の言うように「重い話」である。原作はこの基本設定を根底に置きつつ、ユーモアを入れた展開だった。あだち充は男だからもちろん、達也の心情により詳しいのだが、心情を吐露するような野暮な場面はなく、描写で心情を語っていたと思う(軟弱な物語を僕は嫌いだが、「タッチ」に惹かれたのはこうした手法がハードボイルドに通じるものがあるからだ)。映画もそれを継承しており、少なくとも達也が自分の心情をぶちまけるようなシーンはない。原作を大事にしているというのはこういう部分にある。監督はアイドル映画と言いつつ、しっかり演出しているのである。だからこそ「タッチ」は記憶にとどめるべき映画になったと僕は思う。

長澤まさみは「ロボコン」「世界の中心で、愛をさけぶ」と年に1本ずつ映画に主演しているが、今回がもっとも充実感があった。演技的にステップアップし、原作の南以上にキャラクターに陰影を持たせているのだ。達也と和也が高架下でキャッチボールしながら南への思いを話すシーンで、2人の会話に気づいた南が隠れて複雑な表情を見せるところとか、ただのきれいなだけの女優ではないことを証明している。ものすごい褒め言葉を書いておけば、米ピープル誌の「世界で最も美しい50人」に長澤まさみが選ばれないのは単にピープルの編集者が長澤まさみを知らないからにすぎないだろう。

達也の友人原田役のRIKIYA、キャッチャーの孝太郎役の平塚真介、ライバル須見工の新田役福士誠治、脇を固める小日向文世、風吹ジュン、宅間伸、本田博太郎たちが総じて良い。特にRIKIYAは原作通りのイメージだと思う。


2005年09月18日 [Sun]

[MOVIE] 「サマータイムマシン・ブルース」

「サマータイムマシン・ブルース」パンフレット「踊る大捜査線」の本広克行監督のタイムマシンを巡るスラップスティック。元は京都の劇団ヨーロッパ企画の舞台で、劇団の脚本家・上田誠が映画の脚本も手がけている。セリフが多いのはいかにも舞台劇らしい。内容はタイトル通りの時間テーマSFで、大学のSF研が壊れたエアコンのリモコンを元に戻そうと、昨日と今日を行ったり来たりする(タイムトラベル18回だそうだ)。それに25年後の未来から来た大学生が絡んでくる。時間テーマSFの常でタイムマシンが登場するまでがほとんど伏線になっている。話はよく考えてあるが、アイデアとしては初歩的。つじつま合わせに終わった観があり、センス・オブ・ワンダーは感じられない。その代わり、瑛太や上野樹里など大学生たちのドタバタぶりはおかしくて好感が持てる。もちろん、映画もそこを狙ったのだろう。ワンアイデアの小品として面白い。

夏休みの暑い日、ある大学のSF研究会の部室が舞台。映画は最初の1日をスケッチする15分ほどが伏線のための描写である。部室の古いエアコンのリモコンがコーラをこぼしたために壊れてしまう。暑さにうだる部員たちの前に翌日、マッシュルームカットの男が現れる。男が去った後、部室の中に不思議な機械があるのが分かる。それはタイムマシンだった。部員たちはどの時代へ行こうかと盛り上がるが、マシンのダイヤルは最大99年前。あまり遠い過去に行くのも危険なので、部員たちはエアコンのリモコンを昨日から持ってこようと計画する。このあたり、微妙にリアリティがある。3人が過去へ行くが、その間に相対性理論を研究している大学助手が「過去を変えると、現在が消える」とパラドックスを説明する。慌てた部員たちは昨日へ行った部員の行動を止めようと、タイムマシンに乗り込む。そこから次から次へと騒動が巻き起こる。

SF研なのにSFの意味も知らず、部員たちは野球に興じている。ただただ遊びが目的のクラブというのがいかにもありそうな設定。部員を演じるのは瑛太のほか与座嘉秋、小泉俊介、ムロツヨシにヨーロッパ企画の永野宗典、マッシュルームカットの男に同企画の本多力。部室の奥には部員が激減したカメラクラブの暗室があり、上野樹里と真木よう子がいる。上野樹里は「スウィングガールズ」と違って、素の溌剌とした部分はないが、好演している。

本広克行はキネ旬の特集で「うる星やつら ビューティフル・ドリーマー」の要素を入れたと語っている。大学の校舎の雰囲気が友引高校に似ているほか、所々に顔を出す神様役・升毅は夢邪鬼に重ね合わせているとのこと。街の名画座に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のポスターがあるのは当然としても、恐怖映画のカルト「マタンゴ」のポスターがSF研の部室にあるのにはにんまり。本広克行も影響を受けているのだろう。この映画、映画と演劇をコラボレーションする「プレイ・バイ・ムービー」の第1弾。10本作る予定だそうで、なかなか楽しみな企画だと思う。

はてなの人には、この下のコピペの無意味さを見て欲しい

「町山智浩アメリカ日記」に久しぶりに行ってみたら、凄いことになっていた。コメント欄を置くか排除するかだけの二者択一ではなく、その中間の在り方が欲しいということを言いたいらしい。それにしても凄い量のスパムだ。

疑問に思うのは、はてなユーザーだけにコメントを許可していること。一部制限をするのなら、すべて拒否してもいいと思う。実際、少し前まではそうだったのだし。こうしたスパム行為をやめさせるには「捨てハン」でのコメントを拒否する仕組みを作るしかないだろう。


2005年09月19日 [Mon]

Vine Linux 3.2リリース

昨日出たのか。サーバーの混雑が緩和したら、dist-upgradeしてみよう。MLのアナウンスによると、「3.1CR に 3.2CR インストール CD を添付するという方向で検討している」とのこと。

迷惑メール75通

今月、きょうまでの合計。月に1800通ぐらい届いていたころに比べれば、激減したが、先月は20通足らずだったから、逆に増えている。増えた要因はYahoo!メールのアドレスに届くスパムが増えたこと。僕はYahoo!のアドレスは公開していないのだが、いったん届くと、アドレスが有効と判断されて増える一方ですね。

@niftyの方はほとんどサーバー上でごみ箱か迷惑メールに振り分けられている。自分のメールボックスに届くのも嫌なので徹底的にスパムメールブロックの条件を強化し、海外からのメールはすべて拒否、info@のメールもすべて拒否、hotmailなどフリーアドレスも拒否している。このほか拒否条件は40ぐらい。これでほとんど退治できるようになった。

Yahoo!の場合は@niftyよりスパム拒否の条件が貧弱なので、ドメインで拒否していくしかない。yahoo.co.jpの迷惑メールが多いのに腹が立ったので、これも拒否することにした。Yahoo!事務局からのメールも届かなくなるだろうが、どうせ転送先にしか使っていないのでどうでもいいのだ。あとは@mpd.biglobe.ne.jpとか、hotmailとか。Yahoo!のメールは信頼できるアドレスを登録できないのが弱いな。


2005年09月20日 [Tue]

Opera無料版から広告撤去

先日行った24時間限定のライセンスキー無料配布はこれの伏線だったのか。メールによるサポートサービスは有料で継続するそうだが、ブラウザのサポートなんて必要だろうか。それほど需要が多いとも思えない。収入源はどうするのかな。

ダイレクトメールによる募金

ユニセフから手紙が来た。内容は募金申込書。3カ月ほど前にも来たが、なぜ来るのかが分からない。うーん。どこかでユニセフに住所と名前を教えたかなあ。覚えがない。趣旨には賛同できることなので構わないのだが、ちょっと気になる。募金でできることは以下の通り。

●3,000円で:下痢による脱水症状を緩和する経口補水塩(ORS)を467人の子どもに提供することができます。
●5,000円で:子どもたちを失明や感染症から守るビタミンA補給剤半年分を2336人の子どもに投与することができます。
●10,000円で:ノートやえんぴつなど最低限必要な文房具のセットを49人の子どもに支給できます。
●30,000円で:6つの感染症(はしか、ポリオ、結核、破傷風、百日咳、ジフテリア)の予防接種を16人の子どもに施すことができます。
●50,000円で:安全な飲み水を得るための浅井戸用手押しポンプ、パイプ、付属品一式を3基分贈ることができます。

日本ユニセフ協会のホームページからはインターネット募金ができる。こちらの方が手軽だろう。

「キングソフトインターネットセキュリティ2006」100万本無償ダウンロード

中国製のセキュリティソフト。大手に占有されている市場への参入を図るため、100万本までは無料で1年間使える販売計画を取ったという。それ以降は年間980円で使える。この価格、ウィルスバスター年会費の3分の1以下。ああ、早くこれを知っていれば。先日、毎年更新していくのは面倒と思い、ウィルスバスタークラブの会費2年分を払った僕は負け組(3年分払わなくて良かった)。

現在、アンチウィルスソフトが入っていない別のデスクトップに入れておこうか。

もっとも、@niftyのフィルターの条件を強化して以来、メールでウィルスを受信することはほとんどなくなった。ウィルスバスターのログを見ると、最後にウィルスメールを受信したのは8月10日。フィルターでごみ箱に移動したり、Spam Mail Killerで削除したりの対策を取っておけば、ウィルス対策ソフトの必要性は低下していく(それでもあった方が安心)。問題はウィルスメール以外。ページを見ただけで感染したり、スパイウェアが入ったりするページがある。フィッシング詐欺と併せて、こういう対策の強化がセキュリティソフトには不可欠になっている。


2005年09月21日 [Wed]

がんばれ! 高千穂鉄道!と沿線の町!

新聞で紹介されていたのでリンク。日之影町出身の漫画家・赤星たみ子さんのブログで、台風14号で壊滅的な被害を受けた高千穂鉄道の存続を訴えている。9日に開設されたようだ。


2005年09月22日 [Thu]

長年日記

考えてみたら、tDiaryを使い始めて1年以上たったので、長年日記を有効にした。これ、もう少し、良いネーミングはないものか。hnsの場合はn年日記。まあ同じようなものですね。「過去の同じ日の日記」という意味なんだが、分かりにくい感じがする。

[MOVIE] 「シンデレラマン」

「シンデレラマン」パンフレット同じくラッセル・クロウ主演の「ビューティフル・マインド」(2001年)を見た時に、ロン・ハワードはかつてのハリウッド映画の美点をとても大切にしていると感じたが、この映画でもその印象は変わらない。家族の生活のために再起するボクサーの姿を真摯に描き、伝統的なハリウッド映画のど真ん中に位置する作品だと思う。ミステリ的な仕掛けのあった「ビューティフル・マインド」よりも話がストレートなので、主人公への感情移入もしやすい。脚本と撮影と演出と俳優たちの演技のレベルが高く、どれにも文句を付けようがない。微妙にケチを付けるとすれば、作品が正直で優等生すぎるところだろうが、ハワードは元々そういう作品を目指しているのだから意味がないだろう。娯楽映画の王道と言える物語と手法で映画を作り、期待を裏切らない作品に仕上げたハワードの手腕には感心せざるを得ない。

主人公は1930年代に奇跡のカムバックを果たした実在のボクサー、ジェームズ・J・ブラドック。映画は1928年、絶頂期のブラドックの裕福な生活を描いた後、シーンをそのままオーバーラップして1933年、薄汚いアパートで貧困にあえぐブラドック一家の姿を映し出す。右手の甲を骨折したブラドックは試合でも勝てないが、けがを癒やす暇もなく、金を稼ぐために戦い続けねばならない。昼間は日雇いの過酷な仕事をするが、大恐慌の時代、仕事にありつけないこともしばしばだ。しかも、不甲斐ない試合を見たプロモーターの怒りを買い、ブラドックはライセンスを剥奪されてしまう。アパートの電気は止められ、子どもは病気になる。ブラドックは緊急救済局で金をもらうが、それでも足りず、ボクシング委員会へ行って、援助を求めることになる。そんなブラドックに大きな試合のチャンスが訪れる。かつてのマネージャー、ジョー(ポール・ジアマッティ)が世界ランク2位の選手との試合の話を持ってきたのだ。報酬は250ドル。ブラドックはマジソン・スクエア・ガーデンに別れを告げるつもりで試合に臨む。

記者に何のために戦うのかと聞かれてブラドックは「ミルク」と答える。大恐慌で財産をなくしたブラドックは妻のメイ(レニー・ゼルウィガー)と3人の子どものために、金を得るために戦う。何よりも主人公は全力で貧しさと闘っているのだ。前半の貧しさの描写は「たそがれ清兵衛」にはかなわないのだけれど、ミルクに水を入れて薄めたり、電気を止められて暖房のない部屋で子どもが病気になったり、肉屋のソーセージを盗んだ子どもに対して「絶対におまえをよそにはやらない」と約束するシーンなどにホロリとさせられてしまう。細部の描写が大変優れた映画で、それが全体のレベルを底上げしている。予告編を見れば、映画の大まかなストーリーは分かってしまうのだが、それでもなお、観客に感動を与える映画になっているのはそうした描写のうまさがあるからだろう。

ハワードには大恐慌の時代を描く狙いもあったようで、セントラルパークにフーバー・ヴィルと呼ばれる村ができ、暴動が起きる場面なども描かれる(「イン・アメリカ 三つの小さな願いごと」でやはり貧しさと闘ったパディ・コンシダインが労働組合の結成を目指す労働者の役で登場する)。時代の描き方は同じく大恐慌を背景にした昨年の「シービスケット」よりもうまい。時代と物語が密接な関係にあるのである。

ラッセル・クロウはボクサーらしい精悍な体を作って、理想的な父親役を好演している。ゼルウィガーも相変わらずいいが、もっと目を惹くのはポール・ジアマッティ。一見、裕福なマネージャーが実は、という場面などで奥行きの深いキャラクターを作っている。パンフレットによると、主要キャスト、スタッフの中でオスカーを手にしていないのはジアマッティだけだそうで、クロウはジアマッティの「オスカー受賞キャンペーンに集中したい」と語っている。助演男優賞へのノミネートは堅いのではないか。


2005年09月23日 [Fri]

[MOVIE] 「チャーリーとチョコレート工場」

「チャーリーとチョコレート工場」パンフレットロアルド・ダール原作の童話「チョコレート工場の秘密」をティム・バートン監督が映画化。前作の「ビッグ・フィッシュ」に続いて、家族愛を歌い上げるファンタジーである。3連休の初日のためか劇場は満員。200席ほどの映画館だが、左端の上から2番目と1番目の並びの席に家族5人で座る。上の方は冷房の利きが悪く、暑かった。睡眠不足のためもあって、途中でウトウト。映画がつまらなかったわけではないが、同じ家族愛ならば、「シンデレラマン」の後では少し分が悪いのは確かだ。いつものように快調なダニー・エルフマンの音楽とジョニー・デップの演技を楽しんだけれど、話自体にちょっと物足りない思いも残った。

映画のタッチはバートンらしいブラックな趣味にあふれている。主人公のチャーリー・バケット(「ネバーランド」のフレディ・ハイモア)は斜めに傾いた家に両親とその両方の祖父母の計7人で住む。食事はいつもキャベツのスープ。4人の祖父母は1つのベッドに寝たきり。父親は歯磨きの工場でキャップを閉める仕事をしている。貧しい暮らしだが、チャーリーは家族が大好きだ。街にはウィリー・ウォンカ(ジョニー・デップ)というチョコレート作りの天才が建てた大きな工場がある。チャーリー自身がチョコを口にするのは年に1回、誕生日の時だけである。ウォンカのチョコレートは世界中に出荷され、人気を集めている。工場はスパイを防ぐため、15年前に従業員をやめさせたが、なぜか今も生産は続いており、工場の中がどうなっているのか、人々は興味津々。ある日、ウォンカが子ども5人を工場に招待すると発表する。その招待券はチョコに入った黄金のチケット。チャーリーが誕生日にもらったチョコには黄金のチケットはなかった。祖父のなけなしのへそくりで買ったチョコにもチケットはなかったが、チャーリーは道ばたで拾った10ドル札で買ったチョコでチケットを手に入れる。

家族思いのチャーリーは、500ドルで買いたいという人がいるので家の暮らしのためにもチケットを売る、という(これは原作にはない)。それに対する祖父のセリフがいい。「お金は印刷されてたくさん出回っている。そのチケットは5枚しかない。それをお金に換えるほどお前はトンマか」。チョコレート工場に招待された5人の子どものうち、チャーリーを除く4人はいずれもいけ好かないガキ。高慢ちきな少女であったり、わがまま娘だったり、ガツガツしたデブの少年だったり、知能は高いが人をバカにしたような少年であったりする。その4人は予想通りの仕打ちを受けることになる。

工場内部の描写がおかしくていい。チョコを作っている多数のウンパ・ルンパ族やリスたちの場面には大笑い。特にリス。リスたちはクルミの選別を手伝っており、中身のないクルミは捨てている。リスを捕まえようとした少女の頭をコンコンとたたいて、哀れ、少女は不良品と判断されてしまうのだ。こういうキャラクター、どこかで見たなあと思うのだが、なかなか思い出せないのがもどかしい。アメリカのアニメに時々出てくるようなギャグではある。

ブラックな味わいはあっても、最終的には心温まる話に着地する。それがバートンらしくないというのはもう間違いで、バートンの興味はそういう部分に移ってきているのだろう。気になったのはチャーリーが拾ったお金でチケットを手に入れること。これは何か後を引くのではないかと思ったが、そういう部分はなかった。子どもは「『マダガスカル』の方が面白かった」との感想。そんなはずはないんだがなあ。字幕を読むのに精いっぱいだったのか。


2005年09月24日 [Sat]

動物病院

9種混合ワクチン接種のため犬を動物病院に連れて行く。犬は車に酔いやすいので、先日は途中で買い物に行ったりしたら、家に帰る前に吐いたそうだが、きょうは大丈夫だった。おとなしく背中に注射をして終了。車の中でもおとなしかった。

9種混合にはジステンパーとか伝染性肝炎とかパラインフルエンザ感染症とかを含むらしい。こういう予防接種をしないと、死につながることもあるそうだ。飼い犬って、ひ弱なんですかね。

[MOVIE] 「大いなる休暇」

「大いなる休暇」パンフレット「8年前から漁がすたれて島民はみんな生活保護で暮らすようになった。生活保護で金はもらえるが、誇りも少しずつ失う」。

125人の人口しかいないカナダ・ケベック州のサントマリ・ラモデルヌ島。夜逃げした町長の代わりに町長になったジェルマン(レイモン・ブシャール)がクライマックス、都会から来た医師のルイス(デヴィッド・ブータン)に言う。生活保護から脱けるためには工場が必要で、その工場を誘致するには医師がいることが条件だったため、島民はみんなでルイスに対して理想的な島と装う嘘をついていたのだ。この直前にルイスは恋人と親友から3年間、嘘をつかれていたことを知り、ショックを受けているというのが絶妙のシチュエーションである。さて、ルイスはどうするというのが素晴らしい終盤になっている。高齢者ばかりがいる無医地区というのは日本の地方にもあることだろう。CM監督出身で長編映画デビューのジャン=フランソワ・プリオは、笑いの中に真実を込めたうまい映画を作ったと思う。

島には15年前から医師がいない。ジェルマンたちはケベック中の医師に島に来てくれるよう手紙を書くが、みんな無視されてしまう。ルイスが島に来た(来ざるを得なかった)のにもひねった理由があるのがうまいところ。ルイスは決してボランティア精神にあふれた医師ではないのである。本当はアイスホッケーが好きなのにルイスの趣味に合わせて男たちはクリケットの真似事をする。毎夜、お金をルイスに拾わせる。下手な釣りの腕前を見て、釣り針に魚を掛ける。ジャズなんて大嫌いなのに大音量のジャズをルイスと一緒に聞く。島に定住してもらおうと、ルイスの電話を盗聴して必死にあれやこれやをする島民たちの姿がユーモラスに温かく綴られていく。ここにある笑いは観客に媚びた下品なものではなく、登場人物のキャラクターからにじみ出る笑い。脚本のケン・スコットはスタンダップ・コメディアン出身という。笑いの本質を分かっている人なのだろう。

ルイスが来た翌朝からルイスの元には多数の患者が押し寄せる。なにしろ無医地区なので、実際に島民たちは困っていたのだ。そんな島の真実と、誇りを失って無為に暮らしたくないという島民たちの思いが映画からは伝わってくる。監督の言葉を借りれば、この島民たちは「生きる糧をなくして、それでも再度希望を持って立ち上がる人々」なのである。だから、終盤、映画はルイスに対して嘘をつき続けるか、真実を打ち明けるかの選択をジェルマンたちに取らせる。クライマックスが素敵なのは人間として当たり前のことが当たり前に受け止められるからだ。

ケベック州の島が舞台であるため、セリフはすべてフランス語。出てくる俳優も知らない顔ばかりだが、映画はとても面白かった。農村を舞台にしたミュージカルを作り続ける劇団「ふるさときゃらばん」の姿勢に通じるものがある映画だと思う。過疎地の実情は世界のどこでも共通するものなのだろう。


2005年09月25日 [Sun]

運動会

秋晴れ。雲一つない上天気。絶好の運動会日和。参加する方には…。観戦する方には暑くてたまらない。特に今年の席は日陰のない所(毎年、地区ごとにグラウンドを右回りに移るのだ。今年は最悪の場所)だったので、朝から強い日差しにさらされてぐったり。さすがに昼食時には木陰に移ったが、午後からまたもや強い日差し。しかも今年はうちの子どもが出る競技は午後の方が多かった。ビデオ担当としては多数のライバルカメラマンと場所取り競争しながら、あっちへ行ったりこっちへ来たりしながら撮影。それでさらにぐったり。

去年はスチル写真をスライドショー形式に編集してDVDに焼いた。それも悪くなかったが、やはり後から見るにはビデオの方が楽しい。これからPremiere Proで編集しなくてはならない。

それにしても今日来ていた多数の父母カメラマンの中で、撮ったビデオを編集する人はどれぐらいいるのだろう。たいていは一度見たら、終わりなのでしょう。いや、編集しても一度見たら終わりなんですけどね。少なくともテープのままにしておくよりはいい。テープは必ずカビが生える(体験談)。

以前、ITmediaにビデオカメラの需要は子どもが小さな時だけという記事があった。たいていの家庭では子どもが生まれたらビデオカメラを買うが、成長するに従って使う機会が減る。だからビデオカメラの買い換え需要は少ないという記事。ビデオは撮影にも編集にもある程度の技術が必要になる。デジカメのように旅先で気軽に撮れるものでもない。だからビデオカメラの販売には限界があるのだという。

なるほどと思う。うちはビデオカメラ2台目だが、3台目を買うかどうかは疑問だものなあ。子どもが保育園のころは運動会と発表会の年2回は必ず使っていたが、今は運動会の時だけ(あ、神楽の時も撮影したんだっけか)。その年2回も子どもが中学生になると、なくなる家庭が多いだろう。ちょっとした動画なら携帯でもデジカメでもかまわないわけだしね。

編集

というわけで3時間ほどかけて編集。いつものエンドクレジットのほかに今回はオープニングタイトルも作ってみる。いやあ、面白い。ハイライト部分の映像を短くつなぎ、音楽と字幕を入れると、本格的になる。取り込んだビデオにシーンごとに字幕を付けた後、エンディングを作る。いろいろと試行錯誤しながら、これで3時間。プロの編集者はどれぐらいの時間で作っているんですかね。

ところが、Premiere Proからテープに書き出そうとしたら、途中で止まる。あれ、メモリーが足りないかと思い、再起動してもう一度書き出してみたが、ダメ。レンダリングの際にオーディオのレンダリングをオフにしたら、なんとか書き出せた。どこか音声のエラーがあったのか。テレビにつないで見てみると、修正したい部分が出てくる。細かい修正をして、ムービー(MPEG2)に書き出す。これをTMPGEnc DVD AuthorでDVD用のファイル(VOB)に書き出す。最後にB's Recorder GoldでDVDに焼き、DVDのラベルを印刷して終了。たった22分のDVDに半日がかりだな。


2005年09月26日 [Mon]

「無料でも利益拡大」――Opera、2日で100万DL

携帯電話などの組み込みOperaの好調さが無料化の背景にあるのか。僕も携帯で使ってます。ただ、携帯のフルブラウザ、もう少し、きびきび動いて欲しいと思う。それには携帯の処理能力向上が必要なのだろう。

それにしても2日で100万ダウンロードはすごいな。Operaの狙うシェア拡大は順調みたいだ(これまでのシェアが0.62%しかなかったというのは驚き)。ライバルはIEではなくて、Firefoxなのではないかと思う。

favicon

先日、tDiaryをバージョンアップしてからfaviconが表示されなくなった。あれ、これはどこに入れるんだったかとしばらく探した。

/public_html/diary/pluginの中の00default.rbにヘッダーの表示部分があるので、この中に<link rel="shortcut icon" href="×××.ico">を書けばいいのだった。すぐ忘れるのでメモ。これは設定で簡単に挿入できるようになると、いいと思う。


2005年09月27日 [Tue]

「リバーヘッド」

「リバーヘッド」チラシ24日の日記を読んだ家内が「ふるさときゃらばんの公演、行く?」と聞いてきた。なんと、きょう公演があるというのだ。ああいうことを書いた手前、見ておかないとまずいだろう。家族5人で県立芸術劇場演劇ホールへ行く。ふるさときゃらばんの公演を見るのは「瓶ヶ森の河童(かめがもりのしばてん)」(2002年10月26日の日記参照)以来、ほぼ3年ぶり。

ホームページの解説には「上流と下流の心をつなぐ新しいMUSICAL 森と川と水源地のものがたり」とある。対象は小学生以上。なるほど、子どもでもよく分かるように作られている。というか、この作りは子どもを意識したものだと思う。

第一幕は狩猟で暮らしていた人間が農耕へと移る過程を描く。人間たちに米作りを教えるのは中国から海を渡ってきた河童(この河童、「瓶ヶ森の河童」に出てきた河童と同じである)。山奥の村で暮らしていた人々は豊かな暮らしを求めて川下に下りてくる。田んぼを作り、橋を架け、都会との交易で豊かな暮らしをするが、やがて暴風雨が来て、橋は流れ、田んぼも畑も泥に埋まる。山へ帰ろうという人もいるが、もう一度橋を架けようという声が大きくなり、「橋を架けよう、橋を架けよう」という合唱で一幕は終わる。

第二幕はいきなり現代の話。雨が2カ月も降らず、渇水に見舞われた都会は断水する。ある家族が「水はどこから来るんだろう」と山奥の村へ出かける。そこにはダムがあり、かつての村はダムに沈んでいた。一度は村を捨て、都会に出た人々が帰っており、一人の老人が「川下へ行った孫娘のためにダムの建設に判を押した」と話す。都会の暮らしは便利だが、パチンコなどの遊びにはすぐに飽きる。などという場面を描いた後、地球の水がどこから来たかという説明になり、最後は「地球は水の惑星」という合唱となる。

子ども向けの作りと感じたのはこうした水の説明があるからだ。ドラマとしても総論で終わった観がある。最初にテーマありきの作りなのだ。だからあまり心に響かない。こういうドラマは各論の方が面白くなる。孫娘の幸せのために判を押したじいさんの話を取っかかりに話を作っていけば、具体性が出たのではないかと思う。

「戦後最大の台風14号の被害に遭われた皆さんにお見舞い申し上げます」。舞台終了後、団員の一人が言った。洪水があったり、断水があったりでタイミング的にはぴったりというか何というか。しかし、そうしたことを言うふるさときゃらばんの姿勢も団員の熱意も好ましいと思う。ホームページを見ると、子ども向けの作品が多いようだ(「走れ!ケッタマシン」は違うのか?)。家族そろって楽しめるミュージカルが方針の一つなのかもしれないが、次は大人向けのミュージカルを見せて欲しい。


2005年09月28日 [Wed]

Quicktime 7 Pro購入

iTunesをアップデートしたら、Quicktime7をインストールするかどうか聞いてきたので、まあいいやと思い、インストール。途中で古いQuicktimeのライセンスキーは使用できませんと出る。はいはい。Quicktimeを起動して設定から登録ボタンを押し、Apple Storeへ行って購入手続き(消費税込み3400円)。以前のIDとパスワードが使えた。ついでにメールアドレスを@niftyからさくらに変更しておいた。

Quicktimeをインストールすると、秀丸マクロファイルのアイコンがQuicktimeのものに変わる。もう慣れたので、フォルダオプションから、まずアイコンを変更(hidemaru.exeを選ぶと、マクロファイルのアイコンも出てくる)し、その後に関連づけるアプリケーションを秀丸に設定。これでOK。


2005年09月29日 [Thu]

携帯と航空券

空港の改札で航空券を通したらエラー。「磁気が弱くなっているようです」と言われる。マイルの登録時にもエラーが出ていたので、予想はしていた。先日、航空券を携帯と一緒にバッグに入れていたのが原因らしい。バッグに入れたまま、飲みに行き、7、8時間そのままだったものなあ。これも携帯の電磁波のせいか?

先月行った沖縄では家内と子供の航空券が同じ状態になった。けっこう、あることのようだ。というわけで、明日まで東京出張。といっても、あまり見るべき映画はないな。


2005年09月30日 [Fri]

どぜうなべ

午前7時前に起床。激しい二日酔い状態。昨夜は知人のIさんに連れられて浅草の駒形どぜうへ。僕はもちろん初めてだが、Iさんも20数年ぶりだそうである。その前に浅草寺にも寄る。夜なので観光客は少ない。参道の店の多くも閉まっていたが、ライトアップされた浅草寺はそれなりに風情があっていい。

どぜうなべをつつきながら、ビール、日本酒、焼酎。焼酎は甲類と乙類があったので、両方飲んでみた。乙類の方はカストリだそうで、なんだか泡盛みたいな味がした。調子に乗って飲み過ぎたようだ。


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