映画とネットのDIARY(tDiary版)

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2004年08月28日 [Sat]

あおぞらカードは74億円なり--楽天の新たなお買い物

きのう楽天カードを郵便局に取りに行った。本人限定受け取りで届いたが、不在だったため。口座振替依頼書を郵送してから、楽天の決済カードを変更しておこう。

それはいいとして、あおぞらカードの買収はカードローン事業を開始することで金融事業の充実を図ることにあるという。楽天のことだから、インターネットでの借り入れ申し込みもできるようにするようだ。結局は借りる本人に責任があることだけれど、楽に借りられる仕組みというのはカード破産の増加に拍車をかける恐れもあると思う。

APO MACRO SUPERII 70-300mm F4-5.6

その楽天のショップに注文したのが届いた。ショップによってはニコン用のマウントはメーカー品切れ中と出る店もあるが、運良くあったようだ。70-300ミリはデジカメでは105-450ミリぐらいに相当する。運動会などでの撮影用に買った。実売価格は2万円ちょっとか2万円を切る店もあり、価格的には手頃感がある。望遠はあまり使わないので、これぐらいのレンズで十分。こうやってレンズを集め始めると、きりがなくなるんですけどね。

Cygwin

久しぶりにインストール。glucoseのセンサーを作るにはPythonが必要なので、Windowsから手軽に使えるようにするため。Win用のPythonもあるけど、やはりUNIX用がいいでしょう。

Xはインストールするつもりはなかったのだが、全部を選んだら必然的にインストールされた。結局、インストールサイズは2.3GBほどになった。startxしてみたら、ちゃんとGUIなWindowが立ち上がる。emacsもXemacsも大丈夫。Cygwinって、けっこう便利だな、と改めて思う。

コンテナ

レンズとカメラを入れておくために小さなコンテナを買う。これにドライペットなどの除湿剤を入れておけば、乾燥するのでカビが生えることもない。よくある収納方法。カメラとレンズとストロボを入れたら、もういっぱいという感じになった。もう少し大きくても良かったか。除湿剤は1年ほどもつようだ。


2005年08月28日 [Sun]

DVDのインデックス

作らなくてはいけないなあと思う今日このごろ。買ったものやテレビから録画したものが徐々に増えてきているのだ。録りっぱなし、買いっぱなしでなかなか見る暇はない。先日買った「禁断の惑星」もまだちらりと見ただけ(久しぶりに見たけど、イドの怪物というのはやはり良いアイデアだと思う。これだけで「禁断の惑星」はSF映画の上位に来る。VFXがいかに優れていようと、肝心の話や設定がダメなら興ざめなのである)。安いからといって買い始めると、きりがない。

いや、買ったDVDは本棚に並べていても背表紙で区別がつくが、テレビ録画のものは何がどこにあるのか、何を録画したのかさえ、分からない。下手をすると、既に持っているのにもう一度録画したり。プログラムの中にコメントを書くのが大事なのは「1年後の自分は他人だから」とよく言われるが、1年前の自分も見ず知らずの他人なのである(記憶力が落ちているだけか)。

テキスト書き換え処理

HTMLファイルを書き換えるプログラムをちょっと考えていて、なでしこで作ろうといろいろやったが、結局、メインの部分は秀丸のマクロで処理することになった。マクロの方がよく知っているからというだけでなく、テキストの書き換えに便利な細かい制御ができるのだ。ある単語を検索して、見つかった位置から3行上がって、そこから下に向かって1回置換をするという風な処理が秀丸マクロだと簡単にできる。

マクロ実行中に秀丸が起動して書き換え画面が出るのはスマートではないので、なでしこから秀丸マクロを起動する際に/hオプションを付けた。ステルスモードである。これで最後にexitすれば、秀丸は画面には現れない。

マクロは実行速度が遅いのが難だが、この処理には1秒もかからなかった。もちろん、Perlあたりで書けば、もっと速いだろうけど、処理の手順が面倒になりそうだった(タグ付き正規表現を使えば、できたのかな)。ま、完成したからいいでしょう。


2010年08月28日 [Sat]

葬儀の費用

自宅療養中だった父が亡くなったのは8月23日午前3時10分。というのは死亡診断書に書かれた日時で、実際には2時半頃だったそうだ。僕は2時16分に姉から「呼吸がおかしい」と電話をもらい、実家に行った。看護師さんが来ていて、父は既に事切れていた。10分ほど間に合わなかった。看護師さんが既に医師に連絡していて、3時ごろに来てもらった。

4時すぎに葬祭場に連絡。本来ならその日のうちに通夜をしても良かったが、とりあえず仮通夜、通夜、葬儀とすることにした。これで正解だった。葬祭場との打ち合わせに予想以上に時間がかかったからだ。こんなに多数のオプションがあるとは知らなかった。祭壇の大きさ、左右に置く生花の数、棺の種類、骨箱の種類、会葬者へのお返しの品、精進揚げの料理などなど。カタログを見ながら、一つひとつ細かく決めていく。1時間半ほどかかったか。

迷ったのは湯灌の儀の有無。納棺の前に遺体をきれいに整えるのだという。そう、「おくりびと」で描かれた納棺師の仕事だ。間近に見ることはあまりないので、僕は興味があったが、家族は「看護師さんにきれいにしてもらったから不要」と言う。検索してみると、湯灌の儀は実際に遺体を沐浴させるらしいが、葬祭場のオプションは沐浴ではなかった。簡略化して納棺師の仕事と変わらなくなったのか。この費用が5万円余り。結局、見送った。納棺の前に葬祭場の人が丁寧に身繕いしてくれたのでなくても良かったと思う。

オプションを積み上げて、見積もりは240万円ほどになった。この中にはお坊さんへのお布施などは含まれていないから、実際には300万円ぐらいになったのではないか。葬祭場での葬儀はけっこうかかるなあ、というのが実感。主催者側で葬儀を行ったのはこれまでに5回。一番最近は17年ほど前で、いずれも自宅葬だった。その時は細かくかかわったわけではなかったので詳細は知らないが、こんなにオプションを決めなかったし、費用もかからなかったと思う。ただ、通夜の日に祭壇を見た母は「立派だ」と喜んでいたので、ある程度金をかけただけのことはあったと思う。葬祭場の担当者も細やかな心遣いをしてくれて、気持ちの良い葬儀だった。

通夜、葬儀と合わせて会葬者は200人余りだった。代理を含めて香典をいただいたのは約270人。新聞に死亡広告を出したので連絡していない人にも来ていただいた。シネマ1987関係者にも多数来ていただきました。ありがとうございました。


2011年08月28日 [Sun]

「犯罪」

ドイツの作家フェルディナント・フォン・シーラッハのデビュー作で短編集。聞きしに勝る凄さ、面白さだ。ミステリマガジンの書評には倒叙ミステリとあったが、弁護士の「私」が担当した事件ファイルといった趣である。作者自身、刑事弁護士だそうで、実際の事件から取り入れた題材もあるのだろう。

11の短編が収められており、最初の「フェーナー氏」でノックアウトされる。72歳の医師が犯した殺人。その殺害シーンはこんな風に描写される。

 最初の一撃で頭蓋骨がぱっくりひらいた。致命傷だった。斧は頭蓋骨の破片とともに脳みそに食い込み、刃が顔をまっぷたつに割っていた。イングリットは地面に倒れる前に死んでいた。斧が頭蓋骨からうまく抜けず、フェーナーは彼女の首に足をかけた。それから斧を二回大きく振り下ろして首を落とした。監察医は事件後、フェーナーが腕と足を切断するため、斧を十七回振り下ろしたことを確認した。

この小説の魅力はこうした簡潔で怜悧な刃物のような文体だ。シーラッハは短い文で描写を重ね、独特のリズムで物語を構築している。わずか14ページの短編だが、密度が濃いのはこの文体の効果でもあるだろう。フェーナーという男の性格と、その性格が要因となる同情すべき悲惨な人生を浮き彫りにする手腕は見事。

この短編集で描かれるのは犯罪に手を染めた人たちの人生であり、その複雑な理由であり、不可解さだ。そこに魅了される。読者は描かれる犯罪に驚愕し、共感し、同情し、恐怖し、怒りを覚えることになるだろう。さまざまな情動を引き起こすからこそ、この短編集は傑作なのだ。

三つの文学賞を得たそうだが、そんなことには関係なく、小説好きには必読。ドーリス・デリエ監督によって映画化が予定されているという。


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