映画とネットのDIARY(tDiary版)

since 2004/07/15
ここは古い日記です。2013年11月からadiaryを使った新サイトに移行しました。
検索エンジンからのアクセスで、お探しのキーワードが見あたらない場合はNamazuで再検索してみてください。
映画の感想一覧 2004年7月以降 2005年  2006年  2007年  2008年  2009年

2008年05月08日 [Thu]

HDD交換

500GB内蔵ハードディスクが1万円以下だったので買う。デスクトップの起動ドライブがカリカリとうるさいのだ。これ、昨年、交換したときからうるさかった。未対応品だったのだ。引っ越しには前回やったようにAcronis MigrateEasyを使用。HDDを取り付け、MigrateEasyを起動し、移転元と移転先のディスクを指定し、再起動したら後は勝手にやって電源も切ってくれる。古いHDDを取り外し、新しいディスクから起動。問題ないようだ。

このパソコンにはもう一台、問題のあるディスクがあって、HD Tuneで温度を調べると、60℃近くになっている。いつ壊れてもおかしくないクリティカルなレベル(ただし、1年前にも同じことを書いていて、未だに壊れていないので、もしかしたら、S.M.A.R.T.の温度の部分だけ壊れているのかもしれない)。取り外して、外付けHDDにしようと、HDケースを買いに行く。高いのもあったが、たまにしか使わないだろうから玄人志向の玄蔵にする。2400円余り。アルミケースでファンは付いていないが、付いていない方がうるさくなくていい。で、取り外したHDDを入れてUSB接続したら、認識しない。

調べたら、ダイナミックディスクはUSBには対応していないらしい。以前、取り付けた時にフォーマットをダイナミックディスクにしてしまっていたのだ。しょうがないので、もう一度パソコンに取り付け、データを移動させた後、ディスクの管理からベーシックディスクに変換。これはすぐに終わった。もう一度取り外し、USB接続したら、無事に使えた。

ふーん。パーティションの変更をそんなにたびたびやるわけではないし、パーティション作らないことも多いので、ダイナミックディスクにしていていいことはあまりないな。万が一のことを考えれば、フォーマットはベーシックディスクにしておいた方が無難か。

日記アップデート

久しぶりにtDiaryのサイトに行ったら、バージョンアップしていたのでアップデート。最初はプラグインエラーが出て慌てた。問題のプラグインを削除したら表示されるようになった。これでいいのだろうか。

ところが、仕様が変わったためか、今までのHatenaテーマでは表示のおかしいところが出てきた。しょうがないので、CSSをいろいろいじって元の表示になるようにした。やっと完成。


2008年05月09日 [Fri]

配信停止

Gmailにすべてのアドレスのメールを集約しているのだが、いくらなんでも届くメールが多すぎる。楽天のPRメールとかその他諸々を配信停止にした。これで少しはメールが少なくなるか。

最近、というかこの2年ほど、mixiの日記ばかり書いていてこっちの日記の更新が滞っていた。tDiaryをバージョンアップしたのを機会にこちらもせっせと更新しよう。ちょっとmixiに飽きてきたのだ。mixiが広まったのは誰でも簡単にホームページ(らしきもの)が持てるという部分も大きいのではないか。ああいう不自由なシステムでも自分のページが持てるというのはうれしいものなのだろう。

HTMLの知識ゼロでも書けるというのは多くのブログでも同じだが、mixiの場合、もう徹底的に初心者向けだからなあ。アクセスしてきた人が特定できるというのも大きい。アクセス制限が簡単なのもいい。

mixiと言えば、窓の杜のメールで@micoというソフトがあるのを知った。mixiのメッセージに特化したソフト。使ってみたが、あまりメッセージが届く方ではないので不要のように思う。3ペインでメーラーのように読めるのは良い感じ。マイミクがたくさんいる人はメッセージのやり取りも頻繁だろうから、使いやすいのかもしれない。ローカルにダウンロードできるのも売りだが、それならば、backup_mixiを使えばすむことなのだった。

エラーの原因

昨日、日記をバージョンアップした時に出たエラーの原因はtDiary ユーザー掲示板に説明があった。「tDiary 2.2から01sp.rbは50sp.rbに名前が変わっています。バージョンアップ時に01sp.rbを削除しなくてはいけません」とのこと。01sp.rbを削除して50sp.rbをアップしたら、正常に表示された。うーん。同じ名前ではなぜいけなかったんだろう。


2008年05月10日 [Sat]

ミャンマーサイクロン緊急募金

日本ユニセフ協会からメール。ミャンマーのサイクロン被害への緊急支援を呼びかけている。被災地では多くの子供が苦しんでおり、5月から7月までに必要な支援は820万ドル(8億6000万円)とのこと。日本ユニセフ協会へのリンクは許可が必要なので、Google経由で。

軍事政権は支援物資を受け入れると表明したが、ミャンマー:緊急援助食糧を軍が差し押さえ - 毎日jp(毎日新聞)との情報もある。そんなことをやっている場合じゃないだろう。ユニセフはミャンマー国内10カ所に現地事務所があり、スタッフが総動員で支援に当たっているそうだ。募金はネットからクレジットカードでできる。

しかし、VISAジャパングループのカードから送金しようとしたら、「申し訳ございません。このカードではお取り扱いをしておりません」と出た。入力内容に間違いはないはずなんだがな。

ゴルフ修理

GT TSIのドア3月に買ったゴルフGT TSIの運転席ドアがきちんと閉まらなくなった。これが影響しているのかどうか分からないが、窓の開閉のロックも操作できない。ロックしても窓が開閉できてしまうのだ。輸入車の故障の多さは覚悟していたが、買って2カ月足らずでこうなるか。

というわけでディーラーに持って行く。担当の人に聞いたら、ロックの方は元々、運転席からは操作でき、後部座席からの開閉ができない仕様とのこと。故障ではなかった。ドアは5分で修理終了。ドアではなく、本体の金具を調整したとのこと。なんのことはなかった。しかし、開け閉めしているうちに出て来た症状なので、再発の可能性はあるかもしれない。

車を変えて高速を走ることが多くなったので、現在の走行距離は2600キロ余り。満タン法による実燃費はカタログ燃費(14km/l)より劣るが、リッター12キロぐらい。前の車(2500CC)が7、8キロだったことを考えれば、大したものだ(ただしハイオク)。排気量1400CCなので、これで良いとは言えないのだが、2400CC並みのパワーがあるのを考えれば、まあ納得できるか。

ハンドリングも良く、前の車では安定しなかった高速でもカーブでも不安がない。運転が楽しい。とりあえず、現在のところは満足。


2008年05月11日 [Sun]

スタートアップ修復

最近、ノートパソコン(Vista)が起動時にブルースクリーンを出してエラーを起こすことが多くなった。スリープや休止状態に移行した後で頻発する。再起動後は普通に使えるが、どうも気持ちが悪い。Windows Vista ヘルプ : スタートアップ修復 : よく寄せられる質問に従って、スタートアップを修復してみた。OSがプリインストールなのでインストールディスクはない。「スタートアップ修復が、コンピュータにプレインストールされた回復オプションである場合」の通りにやって修復。起動時にF8キーを押してブートオプションを出すというやつ。

再起動後、スタートアップから消えたのはSonicStage Mastering Studio。そう言えば、Windows終了時に「SMSが終了できない」とのダイアログが出たことがあった。これが原因か。SMSは最初からインストールされていたわけではなく、先日、プログラムのメニューにあったので、起動したらインストールされたもの。何かが干渉していたのだろう。これで直ったかと思いきや、やっぱりエラーが出る。うーん、何が原因なんだか。


2008年05月12日 [Mon]

Namazu2.0.18インストール

なんだかんだと忙しく、2カ月前に新バージョンがでたのに、これまでインストールしていなかった。ようやくインストールした。

tar zxvf namazu-2.0.18.tar.gz
cd namazu-2.0.18/File-MMagic
perl Makefile.PL LIB=/home/cinema1987/lib INSTALLMAN3DIR=/home/cinema1987/man
make
make install
cd /home/cinema1987/namazu-2.0.18
./configure --disable-shared --prefix=/home/cinema1987/local --with-pmdir=/home/cinema1987/lib --with-libintl-prefix=/usr/local
make
make check
make install

でOK。

Googleリーダー

初めて使ってみた。Googleの他のサービス同様にこれも優秀。RSSはブラウザで読むのが一番便利というのを再確認した。驚いたのは過去のフィードにさかのぼれること。この日記は過去15回分の更新をフィードに記録しているが、Googleリーダーを使うと、それ以前の分まで読めてしまう。いったいどこまでさかのぼれるか、スクロールしてみたら、2006年9月29日まで154件が読めた。Googleがキャッシュしたフィードを表示しているようだ。

一説には2005年10月まで読めるという。この日記の場合、更新頻度が少なかったし、購読者も少ないだろうから、こういう制限になっているのだろう。この日記のフィードは全文を含めているからサイトに来なくてもGoogleリーダーだけですべてが読めてしまうことになる。しかもGoogleだから検索もできる。大したものだな、Googleは。


2008年05月13日 [Tue]

モスバーガーが3億円の赤字、88店舗を2009年3月末までに閉鎖

僕がよく行くモスはあまり客がいないので閉鎖されそうだな。トランス脂肪酸関係でマクドナルドやケンタッキーフライドチキンには行く機会が少なくなった。モスだけがファーストフードの頼みの綱なんだが。赤字の原因は原材料費の高騰という。今後、値上げもあるかもしれない。そうなれば、客はさらに減るだろう。普通に考えれば、安いマックを選ぶものなあ。モスはもっと健康をアピールした方がいいのではないか。

とはいっても、ファーストフードはやはり肥満につながる。カロリー低くても脂肪分が問題だ。たまに食べるぐらいならば、いいのでしょうがね。ま、脂肪分を問題にするなら、普通の食堂の定食や弁当なども脂肪分が多すぎるんですけどもね。

「窓の杜」全文配信メールを停止

昨日届いたメールから書いてある。「諸般の事情により、5月いっぱいをもちましてメールによる記事全文の配信を終了させていただくことになりました」とのこと。このメールが一番長く購読しているメールかもしれない。購読して何年かもはや覚えていない。

諸般の事情って何だろう。フラッシュ版は当面継続するという。RSSの配信を始めたそうなので、Googleリーダーに登録しておいた。


2008年05月14日 [Wed]

Firefoxのメモリー消費量

Firefoxの反応が鈍くなったなと思ってタスクマネジャーを見たら、メモリー消費量が300MBを超えていた。メモリーを富豪的に使うソフトであることは知っていたが、一桁違うだろう、この消費量。で、mixiツールバーを削除、アドオンもいくつか減らした。これで一つのページを見ているだけなら60MB余りに減った。

ただし、タブを増やしていけば、メモリーを消費することに変わりはない。Firefoxの問題は使うだけ使うそのメモリーを解放しないことにある。FirefoxやThunderbirdのメモリ消費量を劇的に減らす方法 を参考に設定してみた。おお、最小化すれば、10MB程度まで一気にメモリー消費量が減る。これは便利だ。

この部分、追記。ただし、この方法、もじら組 Wikiでは「システムやほかのアプリケーションに悪影響を及ぼす恐れがある」として非推奨となっている。

メモリーが安くなって、僕も2GB積んでいるけれど、ページファイルの使用が増えれば、反応が鈍くなるのは同じだ。それでもWindows98までに比べれば、随分ましになったんですけどね。メモリー管理ソフトも入れておこうか。

「霧」と「ミスト」

「ミスト」パンフレット書店に行ったら、「ミステリマガジン」6月号を買い忘れていたのを思い出したので買う。スティーブン・キング作品の翻訳が多い翻訳家の風間賢二が映画「ミスト」について、「ヒッチコックの『救命艇』(44)のような密室サスペンスの高みにまで昇華することに成功している。そういう意味でも『ミスト』は原作『霧』の真髄をうまくとらえている。もちろん、ストーリー展開も原作にきわめて忠実だ」と評価している。

僕が原作を読んだのは翻訳が出た直後だったから26年前。中身はほとんど覚えていない。覚えているのは霧の中から怪物が出てくることと、クライマックスに巨大な怪物が主人公たちの乗った車の上を通り過ぎていくことぐらいだ。映画を見ていて、怪物たちがどこから来たのか説明される場面で、ああそうだったそうだったと思い出した。

映画は決して悪い出来ではないが、前半、主人公たちが閉じ込められたスーパーマーケットを巨大な触手が襲う場面から巨大昆虫が出てくるまでの人間ドラマを長く感じた。そういう部分も原作に忠実と言われると、まあそうなのだろうが、こちらの原作の印象としてはもっと早く怪物たちがゾロゾロ出てきたような記憶がある。だいたい、原作が人間ドラマを強調していたなんて全然忘れている。だから原作にもそういう部分に不満があったのかもしれない。

監督がフランク・ダラボンだから、人間ドラマ重視は分かるのだけれど、それと怪物とを組み合わせることに小さな違和感があった。人間のエゴとか暴走とか狂信的な部分を描くのであれば、怪物は不要ではないか。映画を見ていて感じたのはまるでディザスター映画だなということ。災厄に巻き込まれた人々を描くディザスター映画の演出はこんな感じだ。原作に忠実でなくても怪物映画に徹してくれた方が好みには合っていたと思う。

問題のラストについても僕は懐疑的だ。これ、キング自身も気に入っているラストだそうだけれど、主人公の悲痛な行為から霧が晴れるまでの時間が短いので何だかバカバカしくなってくる。それはないだろう、という気分。ここで強調されるのは皮肉さだけであり、もう少しうまい構成の仕方はなかったのかと思う。


2008年05月16日 [Fri]

検索エンジンからのアクセス

tDiary2.2から、「検索窓に検索サイトで入力されたキーワードを設定」するようになったそうだ(tDiaryドキュメント - search_form.rb)。これには条件があって「disp_referrer.rbが併用されている」「default_textパラメタの値が空」の場合に限る。同じような意図のsubsearch.rbという出来の悪いプラグインを作っていたのだが、これで不要になった。というか、プラグインが動かなくなっていたので調べたら、この新しい仕様が分かったというわけ。

同じようなことを考える人はいるものだな。検索キーワードの抽出は元々、disp_referrer.rbが行っており、search_form.rbもこれを使っている。優秀なのはextract_search_keywordで検索キーワードを取り出せること。これはHTMLエスケープされている。エスケープされていないキーワードは@extract_search_keywordで取り出せるとのこと。Namazuによる再検索のリンクを以下のように書くことができる。

http://cinema1987.org/namazu2/namazu.cgi?query=<%= @extract_search_keyword %>

というわけで、ヘッダーにこのリンクを書いておいた。検索エンジンからのアクセスでない場合はextract_search_keywordは空なので、Namazuの検索ページが表示されるだけになる。

今、気づいたのだが、これ、どちらもエスケープされているような気が。Namazuの動作に支障はないようなので、いいか。

「週刊 自転車ツーキニスト」

自転車通勤を提唱している疋田智さんのメルマガ。先月、購読を登録してなかなか届かないなあと思っていたら、今月9日に来て15日と今日の連続で来た。忙しくて書けない日もあるのだろう。2000年から続いているメルマガだが、疋田智の「週刊 自転車ツーキニスト」 - メルマ!でも読めるので、わざわざ登録する必要もなかったような気もする。まあ、いいでしょう。

最新号は「下半身露出の謎の」というタイトル。自転車とは関係なく、例のテレ朝社員の話題である。僕はこの社員、精神的にまいっていたとしか思えない。普通はしないようなあ、あんなこと。

それはいいとして、このメルマガを購読するようになったのは自転車に興味を持ったから。ママチャリではなく、クロスバイクを買おうかと思っている。ダイエットの延長の気分なのだけれど、自転車にはしばらく乗っていないので乗りたくなったのだ。まあ、現在のところ、買っても休みの日しか乗れないので、買うのは来年になるかな。かといって通勤に使えるかというと、スーツ着て自転車は少しつらいものがあると思う。やはり休みの日に少し遠出するぐらいか。


2008年05月17日 [Sat]

テーマ変更

テーマをHatenaからmixi-blueに変更。CSSをちょっといじった。サイドバーにあった楽天の広告は表示が変になったので削除。mixiの日記の幅ではこの日記の記述に合わないので幅を広げ、フォントサイズを変えたり、色を変えたり。

tDiaryのサイトにもテーマギャラリーはあるが、実際に適用してみないと、サイドバーが使えなかったりする。しょうがないので、ローカルにtDiaryをインストールしてどんな感じか試すことにする。その前にApacheもインストール。久しぶりにhttpd.confを触った。最初は全然動かずに悩んだが、ドキュメントルートとか、CGIの設定をしたら、動いた(設定したhttpd.conf)。ApacheはVistaの場合、Program Filesフォルダにインストールすると、UACの関係で面倒なので、C:\Apacheにインストールした方がいいようだ。

ローカルでテストできると、やはり便利ではある。

mixi日記と同時更新…できず

mixiの日記とtDiaryを同時に更新するにはメールで更新すればいい。というわけで、テスト。

こちらはうまくいった。mixiは時間がかかるな。

ダメだ。エラーメールが返ってくる。

mixi運営事務局です。
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■携帯メールアドレスを登録する
1.mixiモバイルにログインします
2.日記を書くをクリックします
3.写真付日記の更新はこちらをクリックします
4.記載内容に同意した上で、登録ボタンを押します
※携帯メールアドレスの登録には同意が必要です。
※上記のURLにログインして、同意ボタンを押してください。
※登録されたメールアドレスはセキュリティ強化やお知らせメールの送信先
として利用および保存されます。

Gmailと秀丸メールでアドレスを携帯のアドレスに書き換えて送信してみたが、ダメ。メールのヘッダーに記録されるsenderに対してエラーメールを送ってくるようだ。けっこう厳しく調べてるんだな。それはそうだろうなあ。勝手に日記を更新されてしまうことにもなりかねないからなあ。何か別の方法を考えてみよう。


2008年05月18日 [Sun]

お預りメール設定解除

最近の検索キーワードに検索ロボットのクロールが多すぎるので、リンクからNamazu検索ができる仕様をやめた。METAタグやrobots.txtを書いてもダメなロボットはダメなので仕方がない。

携帯のメールをau oneメールに自動転送するように設定したら、お預かりメールの設定がオフになった。まあ、それはそれで構わないが、au oneメールはGmailを使っているのに今のところ、携帯から見られないのが難。いや、新しい携帯は対応しているらしいのだが、古い携帯の場合はダメ。それとも、今は不具合があるからダメなのか。携帯のメールは以前からGmailへ転送するようにしているが、これをやめると、携帯から削除した過去のメールが読めなくなってしまう。このほか、Gmailより機能的に劣る部分がいくつかある。同じ仕様にしてくれませんかね。ついでにGmail Notifierにも対応してくれると、うれしい。

auのお預かりメールは「2008年9月にサービス終了を予定しており、2008年5月7日をもって新規の設定受付を終了しました」とのこと。メールデータの移行は以前やった時には一部しか移行できなかったが、今回もうまくいってなくて、移行作業が中断されている。再開したら案内があるとのこと。


2008年05月19日 [Mon]

[MOVIE] 「ノーカントリー」

「ノーカントリー」パンフレット

発端は荒野の中で起こった出来事。ほぼ西部劇のように始まった物語は明確にクライマックスを省略して唐突にエピローグを迎える。クライマックスに起こったことは簡単に説明されるので分かるにしても、なぜその詳細を描かないのか。通常の映画なら力を入れて描く場面がないことで、映画は原題「No Country for Old Men」を強引に中心テーマに持ってきた印象がある。退職間もない保安官(トミー・リー・ジョーンズ)の妻への一人語りは老人が住む国ではなくなったアメリカを象徴している。これは「殺し屋シガー」というタイトルの映画ではないんだよ、と主張しているかのようだ。

しかし、映画で印象に残るのは、ほれぼれするような映像のスタイリッシュさと描写の力強さ、ハビエル・バルデム演じる殺し屋の不条理で強烈なキャラクターの方である。この映画の在り方はジョエル&イーサン・コーエン兄弟のデビュー作「ブラッド・シンプル」にまっすぐにつながっており、結論をどう強引に決めようが、その魅力はいささかも揺るぐことはない。物語よりも映像で語るのはコーエン兄弟映画の常だが、今回はそれが非常にうまくいった。クライマックスの省略には疑問も感じるのだけれど、映像に力があれば、構成に多少の難があっても、逆にそれが意味のあることのように思えてくるものなのである。アカデミー助演男優賞を受賞したバルデムは、ほとんど主演と言ってもよいぐらいの存在感があり、バルデムでなければ、この映画は成立しなかったのではないかと思える。

1980年代、テキサスの荒野で麻薬取引の200万ドルを拾った男ルウェリン・モス(ジョシュ・ブローリン)が、組織の放った殺し屋アントン・シガー(ハビエル・バルデム)から追われることになる。それをエド・トム・ベル保安官(トミー・リー・ジョーンズ)が追う。映画はこの簡単な設定の下、追う者と追われる者の戦いをじっくりとサスペンスフルに描いていく。シガーは登場直後から殺人を重ねる。自分を捕まえた若い保安官を殺し、車を奪うために農夫を殺す。高圧ボンベ付きのエアガンで家畜を殺すように容赦なく人間を殺していく。立ち寄った店で店主にコインが表か裏か言えと迫る場面の異様な迫力。撃たれても、うめき声さえ上げずに傷口を縫い、腕から骨折した骨が出てきても慌てない人間離れしたキャラクター。モスもベトナム帰還兵という役柄だが、ターミネーターのようなシガーにかなうわけがない。ハビエル・バルデムは「海を飛ぶ夢」の時にも演技力に感心させられたが、今回も凄い。きっとデ・ニーロのように演技の虫なのだろう。

原作はコーマック・マッカーシーの「血と暴力の国」。コーエン兄弟が原作ものを映画化するのはこれが初めてという。クライマックスがない映画と言えば、僕は黒沢明「影武者」を真っ先に思い浮かべてしまうのだけれど、「影武者」に感じた大きな不満はこの映画には感じなかった。それはこの映画のクライマックスがそれまでの殺し屋シガーの振る舞いと大きく違うはずはないことが分かりきっているからだろう。アカデミー賞では他に作品、監督、脚色賞を受賞した。


2008年05月20日 [Tue]

スレッド表示不可

au oneメールに携帯メールを自動転送する設定では転送したメールのスレッド表示ができないらしい。これまで自分で設定していた転送メールではできていたのに、できなくなったのはメールのサブジェクトの先頭にこの画像→ au oneの画像 を入れているためか? 余計なお世話というか、機能後退というか。スレッド表示はメーリングリストのメールを見る場合に重宝していたんですけどね。

今日アクセスしてみたら、携帯からのメール閲覧はできるようになっていた。元がGmail(というか、機能省略版のGmail)だから検索も速いので、過去のメールを探す時には便利だ。

「捨てる!」ほど快適になるパソコンのカラクリ

「『捨てる!』ほど快適になるパソコンのカラクリ」表紙

知っていることばかりだろうなあと思いつつ買う。こういう新書はさらっと読めるので最近よく買うが、内容の方もさらっとしていることが多い。ぱらっと読んでいたら、パソコン高速化ソフトとしてWin高速化PC+が紹介してあった。名前だけは知っていたが、使ったことはない。検索したらベクターにあった。ただし、検索すると出てくるが、既に開発が終わっている。ちょっとしたゴタゴタがあったらしい。そのあたりはスラッシュドット・ジャパン | AttosoftのWin高速化 PC+が乗っ取られて開発休止に書いてあった。

ゴタゴタとソフトの機能は別に関係ないけれど、2年以上前のソフトを紹介するのはいかがなものか。本書はXP向けに書かれた本だからXPで動くこのソフトを紹介しているのだろうが、この本の読者層は恐らく初心者なので、Vistaで使ってしまう人もいるかもしれない。重複してもいいからソフトの説明のところに動作環境はしつこく書いておいてほしいところだ。だいたい、今年4月に出た本なのにXPだけを対象にしているというのもおかしいのだけれど。

こういう高速化ソフト、パソコンの機能が貧弱なころは驚速というのを使っていた。XP用は今もあるようだ(SOURCENEXT eSHOP:ソースネクスト 驚速 for Windows XP キャンペーン)が、これはプログラムの起動を速くするソフトなので、ちょっと意味合いが違う。レジストリの不要項目を削除したり、スタートアップからプログラムを外したりするようなレジストリを最適化するソフトはなかなかない。Win高速化PC+が未だにベクターの環境変更・表示ツールで人気のトップなのはそのためか。初心者でも手軽にレジストリを調整できるソフトだが、初心者が手を出すと危ないソフトでもある。


2008年05月21日 [Wed]

RSSに本文を含めない

そういう設定にした。Googleが収集するフィードは元のファイルが更新されても更新されない。最初に書かれた、というか、Googleが収集した時点でのフィードがずっと表示されてしまうからだ。間違いを書いたのに気づいて本文を修正しても、Googleリーダーで表示されるフィードの方には反映されない。だからフィードに含めるのは要約(description)だけにしておいた方がいいのではないか。この日記のフィードの要約には先頭から250文字程度が含まれるから、要約の中でも間違いはありうるんですがね。

逆にこの更新されないというのを使って、ネットでアリバイが証明できないかということをふと考えた。1人で自宅にいて何かの事件の犯人と疑われた場合、ネットへの書き込み時間がアリバイにならないか。自分の日記だったら、自分で書き込み時間を操作することはできるだろうが、第三者のGoogleのキャッシュは操作しようがない。「その事件があった時、私は自宅にいて日記を書いてました。証拠はGoogleがキャッシュしたフィードの時間を見てください」と現場不在証明ができる。この日記は携帯メールでも更新できるが、メールを出したかどうかは携帯電話会社を調べれば分かるだろう。と思ったが、Googleが表示しているのはフィードの更新時間ではなく、収集した時間らしい。しかも1日以上前になると、時間は表示されない。というわけで、ダメ。

Googleのキャッシュは一般ページでも問題になることがあるが、フィードの場合、問題が大きいのはキャッシュを過去にさかのぼれるからだ。一般ページのキャッシュは単一のページでリンクをクリックすると、キャッシュではないページに移動する。フィードの場合はキャッシュの中をずっと読んでいくことができる。Googleリーダー利用者にとっての便利が、サイト公開者にとっての便利とは限らない。Googleがキャッシュした過去のフィードを表示するのは便利な半面、都合の悪いこともあるだろう。


2008年05月22日 [Thu]

CCLEANER

フリーの不要ファイル削除ソフト(ダウンロードはCCleaner レジストリクリーナーなど)。これは強力だ。Disk X Toolsのオートクリーンの後に使ってみたら、500MBほどのファイルが削除された。そんなにありますか。ついでにレジストリもクリーンしたら、300個ほどが削除できた。その後、NTREGOPTでレジストリを再編成。再起動後は少しソフトの動作が速くなったような気がする。

あくまでも気がするだけで驚くほど速くなったわけではない。ただ、Firefoxなどはページの表示も起動もこれまでより若干速い。これはレジストリの再編成をやったからというより、不要なキャッシュやCookieを削除したためもあるではないかと思う。大量のCookieをため込んでいると、確かに動作に支障を来すのかもしれない。

Cookieは不便になるといけないのでなかなか削除しづらい部分はあるのだけれど、削除してもパスワードなどはFirefoxが覚えているし、あまり不便ではなかった。YouTubeで日本のページではなく、アメリカのページが表示されたが、これもプルダウンメニューから日本のサイトを選べばいいだけ。Cookieなんてもっとビシバシ削除してもいいんだな。

今のパソコンは4年余りレジストリの手入れをしていなかったので効果はあったが、むやみにレジストリをいじるのはやはり危険。パソコンが起動しなくなることも考えられる。CCLEANERでレジストリを削除する前に、必ずシステムの復元ポイントを作っておいた方がいいようだ。

XP SP3インストール失敗

Windows Updateから4回やって4回とも失敗。インストールの前にダウンロードに失敗している。原因が何か分からないが、けっこう失敗している人いるようだ。別にSP2で不具合もないし、気にしないでおく。XP SP3導入後にAMDベースマシンで問題--リブートが繰り返し発生という問題もあるようだ。僕のはIntelだけど。

これよりも気になるのは自宅のノートの方で、あの不具合はVista SP1を適用したためなのだろうか。


2008年05月24日 [Sat]

[MOVIE] 「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」

「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」チラシ

クラシカルな作り。1898年から1927年までを描く時代背景に合わせたようにタイトルも物語の語り口もクラシカルな作りである。クラシカルでないのは不安を強調するような音楽(というよりは劇伴といった方がふさわしい)だけだ。石油を掘り当てる山師の生涯をポール・トーマス・アンダーソンは緊密に活写し、主演のダニエル・デイ=ルイスはアカデミー主演男優賞を受賞した。一般的な評価は高いけれども、僕は途中から退屈だった。なぜか。主人公を突き動かす根源的なものが見えてこないからだ。主人公は石油で儲けた金を何に使おうとしているのか。どんな欲望があるのか。主人公が金を使う場面はなく、周囲に女もいない。欲望の根源を映画は深く掘り下げて描いてはいないのだ。「マグノリア」のような群像劇(監督の言葉を借りれば、アンサンブル映画)であれば、この点はあまり問題にならないが、1人の男の生涯に焦点を当てたこの映画の場合、主人公の振る舞いの基盤や規範を描かなければ、説得力が薄い。悲惨であったり、ショッキングであったりするさまざまなエピソードにいちいち納得しながらも、奥行きを感じないのはそのためだろう。デイ=ルイスの熱演と描写の強さによって騙されるけれども、アンダーソンが描いたのは1人の男の生涯のアンサンブルに終わっていて、その男の根底にある情念に迫っていかないのが見ていてもどかしい。なぜこの男はこんな振る舞いをするのかという疑問がつきまとう。画竜点睛を欠く力作だ。

冒頭から20分程度のセリフなしの場面は映画の技術をそのまま見せられているようで微笑ましささえ感じる。1898年、主人公のダニエル・プレインビュー(ダニエル・デイ=ルイス)は穴に降りる途中、はしごが壊れて転落し、足の骨を折る。それでも穴の底で金を見つけて300ドル余りを得る。金を手にしたダニエルは今度は石油掘削に乗り出す。西部の小さな町リトル・ボストンに石油があるとの情報を得て、息子のH.W.(ディロン・フレイジャー)とともに町へ向かい、サンデー牧場とその周辺の土地を買収。作物が育たない土地に豊かさをもたらそうと町の人たちをそそのかす。やがて石油は出るが、ガスの噴出で吹き飛ばされたH.W.は聴力を失ってしまう。サンデー牧場の次男イーライ(ポール・ダノ)は牧師でことごとく、ダニエルと対立。そんな中、ダニエルの異父弟を名乗る男ヘンリー(ケヴィン・J・オコナー)がやってくる。

後半、映画の中心になるのはダニエルとイーライの対立で、映画の結末もこの2人の関係に収束していく。イーライは牧師とはいってもどこかうさんくさいところがあり、精霊が体に入ったと言って教会に来た人々を騙しているような男である。石油掘削の前に町の人たちに自分を紹介するようダニエルに要求し、それがかなえられなかったことに恨みを抱いている。表面上は善良さを装うイーライをダニエルは嫌うが、この2人、コインの裏表のように似ている俗物といっていいだろう。ただし、デイ・ルイスの迫力の前では若いポール・ダノ、分が悪い。

H.W.はダニエルの本当の息子ではなく、最初は良好だったヘンリーとの関係もあることをきっかけに崩壊してしまう。H.W.とも決裂し、ダニエルは次第に孤独感を深めていく。「ゴッドファーザーPARTII」のマイケル(アル・パチーノ)をなんとなく思い出してしまったが、もちろんあの豊穣な映画には及ばない。

原作はアプトン・シンクレアの「石油!」(1927年)。アンダーソンはこの小説の前半部分、ダニエルとイーライの対立に中心を置いて映画を組み立てたという。ならば、やっぱりデイ=ルイスに対抗し得る役者をイーライ役にキャスティングしたかったところだ。不気味な音楽を担当したのはジョニー・グリーンウッド。


2008年05月25日 [Sun]

原田真人監督の「ミスト」評

「唾棄すべき映画」の1本として5月19日の日記に書いている。段落アンカーがないのでリンクしにくいが、HARADA FREAKSのDIARYへ。

ちょっと引用すると、

モンスターをメタファーにしたいのならば登場人物にリアリティがなければ駄作となる。そういった中途半端なモンスター描写があり、およそ緊迫感と懸け離れた人々のリアクションがある。さらに、チープなカメラワークあり、チープな演技あり、とにかく駄作に必要なエレメントはたっぷり詰め込まれている。

問題のラストについては「ひねりもロジックもなく、ひたすら不快なだけのエンディングは、もう、バカじゃねーの、の一言」としている。その通りです。

[MOVIE] 「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」

「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」公式ガイドブック

あさま山荘事件の時に僕は12歳。テレビをつければ、延々とこの中継をやっていたから見ているが、この後に明らかになった山岳ベース事件については当時はあまり知らなかった。ただ、総括が流行語になったのは覚えている。

映画は3つのパートに分かれている。1960年の安保闘争から連合赤軍が生まれるまでをニュース映像を中心に描いた部分を第1部とすると、第2部は12人の同志が総括や処刑で殺害された山岳ベース事件、第3部があさま山荘事件である。もちろん映画の焦点は第2部にあり、ここが最も見応えがある。映画としてはあさま山荘の部分をもっとコンパクトにした方が良かったかもしれない。若松孝二監督が所有する別荘を破壊しながら撮ったそうだが、予算に限りがあったようで山荘内部の描写に終始する。時折、インサートされる浅間山の遠景だけではなく、当時のニュース映像を使うと、効果的だったのではないか。ここが予想以上に長いので山岳ベース事件の陰惨な衝撃がやや薄れる結果になっている。もっとも、この部分、警察視点に終始して山荘内部をまったく描かなかった「突入せよ! あさま山荘事件」へのアンチテーゼでもあるのだろう。

山岳ベース事件はリーダーの器ではなかった卑小な男女がリーダーになってしまったために起きた事件だろう。森恒夫も永田洋子も共産主義と武力闘争に忠実であるように見えて実は自分勝手なだけである。赤軍派と革命左派の幹部が次々に逮捕されて組織が弱体化していたために生まれた連合赤軍はこういうバカな人間たちがリーダーにならざるを得なかったのが悲劇の始まりだ。

映画はなぜ次々に若者が殺されなければならなかったのかを詳細に描く。自己批判と総括自体は以前から行われていたそうだが、そのうちに総括を助けるとする総括援助が行われるようになり、気絶するまで殴る暴力が肯定されていく。反対すれば、自分に総括の順番が回ってくるという絶望的な状況。それは死を意味する。森と永田の唾棄すべき人格がこれをもたらしたのは間違いない。痛ましいのは自分で自分の顔を殴らされる遠山美枝子(坂井真紀)で、遠山は生き残りたいために必死に殴り続けるが、永田洋子(並木愛枝)から腫れ上がった顔を鏡で見せられ、悲痛な叫びを上げることになる。監督によれば、あの醜い顔は永田洋子の醜さのメタファーでもあるという。永田洋子役の並木愛枝が人をにらみつける場面は怖い。爬虫類のように冷たい視線だ。

革命の実現のために人を殺し、指導力を維持するために人を殺し、疑心暗鬼が募ってさらに人を殺す。狭いグループの崩壊はいつもこのように進むのだろう。革命のために同志を殺すというのはポル・ポト政権下のカンボジアを思い出してしまうが、それよりも強い権力を持った人間が横暴を振るって惨殺を続けた北九州の監禁殺人(7人が殺された)の方がこの状況には近いかもしれない。

日本の左翼運動はこの事件によって壊滅したと言っていい。若松孝二は「鬼畜大宴会」や「突入せよ!あさま山荘事件」「光の雨」など事件を部分的に捉えた一連の映画に我慢できず、この映画を撮ったという。安保闘争、なにそれ、という若い観客には格好のテキストになるだろう。それだけでもこの映画には十分な価値がある。歴史に残るのは常に勝者視点の出来事であり、当事者に近かった若松孝二が事件全体を総括することの意義は大きい。しかも、山岳ベース事件に関しては徹底して批判の立場を貫いている。残念ながら、劇場に来ていた観客は年配者が多かった。今の若い世代には連合赤軍事件なんて通用しないのかもしれない。来ている年配者にしてもノスタルジックな気分が皆無とは言えないだろう。

劇場でパンフレット「若松孝二 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」を買ったら、パンフではなく、本だった。B5判より大きく、A4判より少し小さい。A4変形判といったところか。シナリオ付きで217 ページ。これ、amazonでも販売していて買おうかどうか迷っていた。amazonには「公式ガイドブック」と書いてある。パンフレット代わりに売っているらしい。この本に収録されたロフトプラスワンでの座談会はめっぽう面白い。元共産主義者同盟赤軍派議長の塩見孝也と連合赤軍の植垣博弘が未だに対立しているのである。60年代から70年代初めまでは政治の季節だったのだなという思いを強くする。あの時代に比べれば、今の日本は社会全体がノンポリになってしまった。変革の兆しがあるとすれば、プレカリアートだろうが、思想的な根拠がないと、社会運動には発展しにくいのではないかと思う。


2008年05月28日 [Wed]

本と映画と「70年」を語ろう

『本と映画と「70年」を語ろう』表紙

連合赤軍関係の本が読みたくなって書店を探したが、なかった。代わりに目に付いたのがこの新書。「70年」に反応したのである。映画・文芸評論家の川本三郎と新右翼の一水会顧問・鈴木邦男の対談集で、奥付は5月30日第1刷発行とあるが、13日に出た本らしい。

鈴木邦男は以前から川本三郎と会いたかったという。2人ともかつて新聞社に勤め、逮捕されたことで解雇されたという共通の過去があるからだ。川本三郎は朝日ジャーナルの記者時代の1971年、赤衛軍事件の犯人と接触、シンパシーを感じて証拠隠滅に手を貸した。それで逮捕されたそうだ。これは全然知らなかった。この事件について書いた「マイ・バック・ページ」は映画化されるという。

鈴木邦男は産経新聞時代に政治的事件を起こし、やはり逮捕されて解雇された。これはありそうだなと思えるのは右翼のイメージがあるからだ。しかし、鈴木邦男は一般的な右翼とはほど遠いのがこの本を読むとよく分かる。テレビに出始めたころから「変わった右翼だな」と思っていたが、今は右翼から「あいつは左翼だ」と言われるらしい。「実録・連合赤軍」について鈴木邦男はこう語っている。

 「若松孝二監督の『実録・連合赤軍』という映画が公開されています。非常にいい映画なんです」  「『光の雨』も良かったけど、若松さんの映画は学生運動の歴史を忠実にずっと追っかけているんです。三時間以上ありますが、すごい映画です」

面白かったのは右翼の美学に関する説明。右翼はテロを肯定するが、やったことに対しては責任を取る。行ったことに対して決して逃げないのが右翼の美学なのだそうだ。だから朝日新聞阪神支局襲撃事件は右翼から評価がないという。川本三郎よりも鈴木邦男の考え方が面白い本で、他の本も読んでみようかという気になる。映画「靖国 YASUKUNI」の推薦文を書いたり、街宣車で押しかけるより対話の必要性を説いたりと、もはや右も左も超えた人なのである。

この本は2007年10月から2008年3月までに行った語りおろしの対談をまとめたもの。本来なら雑誌連載がぴったりだと思うが、掲載できる雑誌が朝日新聞社にはなかったのだろうか。


2008年05月29日 [Thu]

お支払金額のお知らせ

2005年14本、2006年35本、2007年5本、2008年ゼロ。2004年以前は多すぎて数えていない。何かというと、m @ s t e r v i s i o nの映画評の数。僕も昨年は更新が激減したので、他人のことは言えないけど、仕事が忙しいのだろうか。日記にしても映画の感想にしても書かなくなると、徹底して書かなくなってしまいますね。僕の場合はmixiの方に少し書いていたのだが、仕事の環境が変わったりすると、更新ができなくなるのは個人サイトの宿命か。ここに書いてもしょうがないけど、m@ster様、復活を楽しみに待ってます。

m@sterと言えば、マスターカードからメールが来た。お支払い金額のお知らせである。年会費である。なんだなんだ、マスターカードなんて最近使ってないぞ。楽天KCカードしか使わないから、もうやめたんじゃなかったっけ。と思って引き出しの中を探したら、あった。この2年間、まったく使っていなかった。持っていることさえ忘れていた。有効期限を見ると、2010年3月までだった。

使わないのに年会費を払うのもバカバカしいが、もう1枚ETCカードを作っておいてもいいか。と思ってオンラインで申し込んだら、申込書を郵送で送ってくるらしい。楽天カードの場合はオンラインですべて手続きでき、2週間ぐらいでETCカードを送ってきたが、住友VISAマスターの場合は安全性を考慮しているのかもしれない。まあ、急いでいるわけではないので、いいんですけどね。


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