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2005年11月03日 [Thu]

祖父の硫黄島戦闘体験記

2ちゃんねる経由で行って読む(2ちゃんねるには軍事板というのがあるのか。「趣味」のジャンルの中に入っているのが何というか凄い)。4度召集され、4度目は硫黄島へ行くことになった工兵の手記。硫黄島では生きて帰れない斬り込み隊に参加するが、3度生還し、4度目に重傷を負って捕虜になる。奇跡的に助かったわけだ。硫黄島から生還した日本兵は1000人程度だから、かなりの強運の持ち主と言える。

手記は実話だけに硫黄島の戦闘の激しさが分かって一読の価値がある。淡々と次々に人が死んでいく描写には言葉をなくす。例えば、こんな具合である。

「死体を数えてみると一人足らん。探すうち、はるか遠く飛ばされて下半身を土に埋められすわっている。よく見ると頭がない。頭の頂上の皮が破れて頭がい骨が全くない。皮には目も鼻も耳もついている。こんな死に方は見た事がない」。

こういう手記をインターネットで公開することは非常に価値があることだと思う。ただし、このページ、黄色いバックに小さな文字でちょっと読みにくい。全文をコピーして一太郎に貼り付け、PDF化して読んだ。

「映像の世紀」DVD BOX

同じく2ちゃんねるで硫黄島関係のスレッドを見ていたら、「映像の世紀」への言及があった。ああ、これDVDになっているはずと思い、Googleで検索したら、amazonの中古品(全11巻)のページがトップに出てくる。ユーズド価格129,000円とべらぼうである。元の価格が78,540円なのになんでこんなに高くなる。

ところが、出品者にはタイミングが悪いことに「映像の世紀」はNHKがSpecial Boxを25日に発売する。2000年発売の11巻に別巻を加えた全12巻(プラス130ページの詳細な解説書)で価格は81,900円。これでもべらぼうだが、amazonや楽天で検索すると、6万円台で売っている。これならば、手に届く範囲か。あの膨大で貴重な映像を手元に置いておけるのは自己満足の心をくすぐる。


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