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2005年12月23日 [Fri]

週刊文春ミステリーベスト10

週刊文春は年に1回、この特集の時のみ買う。国内編は「このミス」と同じく東野圭吾「容疑者Xの献身」、海外編はマイクル・コナリー「暗く聖なる夜」。「このミス」で1位だったジャック・リッチー「クライム・マシン」は2位だった。

世代別「至極の邦画」ベスト100

同じ号の週刊文春に掲載されている。DVDが発売されている作品から選んでいるので、こぼれた名作も多いが、年末年始に見るためのガイドなのでこんなものでしょう。「仁義なき戦い」の紹介で「この作品が大ヒット作となり、東映任侠路線を確立した」とあるのはもちろん、実録路線の誤り。以前からあった任侠映画に決別する作品となったのだ。「迫力ある映像は任侠美学とまでもてはやされた」とまで書いているところを見ると、筆者(福田千明という映画評論家)は完全に意味を取り違えている。

「HINOKIO」(DVD)

引きこもりの少年が遠隔操作のロボット(ヒノキが一部に使われているのでヒノキオとあだ名が付く)で学校に行くようになり、友人との交流を通じて引きこもり生活から脱する。よくできたジュブナイルだと思うが、題材を詰め込みすぎて未消化に終わった部分が多い。現実とリンクしているゲーム世界の扱いなど中途半端。ゲームが現実を浸食してくるような展開になると好みの映画になったと思う。驚くのはCGで作られたヒノキオの自然さで、どれがCGでどれが本物か見分けがつかない。この技術はハリウッドに負けていない。

監督の秋山貴彦はVFXマン出身。山崎貴のデビュー作「ジュブナイル」もドラマ的には弱い部分が多かったから、秋山貴彦にも2作目を期待したい。

主人公を演じるのは「大停電の夜に」の本郷奏多。友人役の田部未華子は最初、少年かと思っていたら、少女と分かる場面でびっくり。要注目。堀北真希が小学生役で出ていて、これもびっくり。キャスト紹介を見るまで堀北真希とは分からなかった。堀北真希はいろんな役柄ができるのに感心する。今年は映画に3本出たのかな。


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