映画とネットのDIARY(tDiary版)

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2005年12月29日 [Thu]

キネ旬1月下旬号

例年通り年内に届いた。定期購読のメリットはこれぐらいか。で、ふと思った。あれ、1月上旬号は届いたかな。普通ならば、20日ごろには届いているはずだが、読んだ覚えがない。うーん、届いたのに家の中で行方不明になったか。表紙は見た覚えがあるんだが、それは書店で見たのかもしれない。

まあ、それはいいとして、ぺらぺらめくっていたら、山根貞男の連載「日本映画時評」に「男たちの大和」の脚本について書いてあった。脚本家の野上龍雄が「シナリオ」1月号で怒っているという。野上龍雄は当初、この映画の脚本を書いたが、「製作者側のあまりにも理不尽な行為」があったため、降りたのだそうだ。これは原文を読んでみたいものだが、近所の書店には「シナリオ」なんて置いてない。amazonに注文するか。そこまでしなくてもいいか。

「大和」の脚本にクレジットされているのは佐藤純弥のみ(だから先日書いたように見る前に期待がしぼんだのだ)で野上龍雄の名前はない(名前があったにしても、それほどの期待は持てないんだが)。

ちなみに山根貞男はこの映画について、「この映画はどこかで見たような感じの連続でできている」と書いている。「泣かせるエピソードの数々は、過去の戦争映画で描かれてきたもののパターンを一歩も出ない」。その程度の映画を見て、「日本人ならこの映画で泣くはずだ」「近年の邦画のベスト」などという驚くような意見をネットに書く観客は過去の映画を見ていないのだろう。


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